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第326夜:こけし界の二刀流(柿崎文雄)

Kakizaki_naruko_kao

今年も余すところ二日を切った。関東地方は好天の30日である。今年最後の本ブログの話題は「二刀流」にした。大谷翔平がMLBで実践・披露した投打の二刀流はやはり今年の大きなニュースであり、それへの便乗である(苦笑)。さて、こけしの二刀流の意味合いとしては、二つの別の系統のこけしを本格的に製作したということにした。とは言え、今回取り上げた柿崎文雄さんにしても、土湯系(中の沢)のこけしを作り始めてからは鳴子系のこけし製作は止めているから、2系統のこけしを同時に製作という意味での二刀流ではないことはご了承願いたい。口絵写真は最近ヤフオクで入手した鳴子型こけしの表情である。

Kakizaki_naruko_hikaku

Kakizaki_naruko_hikaku_yoko

さて、こちらが柿崎文雄さんの鳴子型(左)と中の沢型(右)のこけしである。大きさは6寸。文雄さんの中の沢型のこけしは数多く作られているので既に入手していたが、鳴子型は入手の機会が無くようやく手元に揃ったのである。文雄さんは当初、鳴子の「高亀」で木地修業とこけし作りをみっちり修業しただけあって、その鳴子型のこけしも非の打ち所がないほど完璧な出来映えである。筆太の面描も好ましい。昭和43年との書き込みがあるので、鳴子から白木城に戻って工場を建ててからの作であろう。文雄さんの中の沢型への挑戦も43年から始まっており、その頃のこけしは千夜一夜(1)第647夜で紹介した。右のこけしはそれよりはやや後の作と思われるが、中の沢型としては初期の面影を残している。

Kakizaki_naruko_hikaku_syomei

上記2本の胴底である。左の鳴子型には「柿崎」と署名があるが、右には未だ署名はなされていない。同じ工人の全く異なる系統の型を、このように並べて眺めるのも面白いものである。


さて、今年一年、本千夜一夜物語をご覧頂き、ありがとうございました。来年も引き続き掲載してまいりますので、どうぞよろしくお願い致します。
それでは、良いお年を!!   (国恵)

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コメント

今年も一年間楽しみながら学ばせていただきました。
来年も国恵志堂様のご活躍をお祈りしております。
良いお年を!

ブーちゃんさん
ありがとうございます。
来年もよろしくお願い致します。

今年も色々と面白いお話をありがとうございました。良いお年を・・。

益子 高様
いつもコメントをありがとうございました。
来年も楽しみにしています。
良いお年を!

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