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第318夜:垂涎の栄治郎型(幾雄)

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一時期、国恵は栄治郎型と勘治型に凝ったことがあった。栄治郎と勘治の大寸こけしはいずれも明治期の作品であり、こけし界を代表する名物こけしである。そのこけしの復元作(写し)を集めようと思ったのである。特にその型の後継者として定評のあった岡崎幾雄さんと遊佐福寿さんの原寸ものは毎年現地に足を運んで入手を心掛けた。しかし、当時は第二次こけしブームの最中、その入手は簡単ではなかった。幾雄さんの栄治郎型は昭和31年から製作されており、「こけし 美と系譜」にその初期作の写真が載っているが、その時期の作品との出会いはなかなか訪れないまま今に至っていた。先週、ヤフオクで締め切りのあった幾雄さんの栄治郎型は待ちに待った初期の作品であった。今夜はそのこけしを紹介したい。口絵写真はその表情である。

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こちらがそのこけしである。大きさは8寸。頭は横にかなり長い平頭で、そのためか胴はやや細めに見え、全体的にすっきりした木地形態である。幾雄さんの最初の栄治郎型は仙台屋の栄治郎を元にして復元されたものである。仙台屋の「原」は頭はもう少し縦に長く、胴もふっくらとしているので、それと比べると幾雄さんの復元作は若々しいこけしに仕上がっている。描彩でも「原」を忠実に写した訳ではないようだ。頭部の華麗な手絡模様や鬢飾り、また胴の花模様も細部には違いが見られる。しかし、そんなことは問題にならない程の出来栄えである。特に気品のある表情は素晴らしい。

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「原」にある裏模様もやや小さいがしっかりと描かれている。この後、裏模様は次第に描かれなくなってしまう。

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