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第332夜:篠木さんの湊屋風こけし

Shinoki_utushi_kao

今日から2月である。2月と聞いて何となく春らしさを感じるが外はまだまだ寒い。先週の友の会新年例会には招待工人のお一人として土湯系の太田孝淳さんが出席された。孝淳さんの師匠は篠木利夫さんで、一昨年78歳で亡くなられた。篠木さんは昭和43年に佐藤佐志馬について木地修業したが、こけしは本人型を志向したため収集界でもあまり注目されなかったようだ。国恵も篠木さんのこけしは1本も所有していなかったが、今年になってからヤフオクで篠木さんの珍しいこけしを目にし、これも何かの縁と思って入手した。今夜はそのこけしを紹介したい。口絵写真はその表情である。

Shinoki_utushi_2men

こちらがそのこけしである。大きさは8寸3分。頭は細い縦長で、胴も頭とさほど太さが変わらない直線的なこけしである。胴底には37歳の署名がある。37歳といえば昭和43年にあたり、篠木さんがこけしを作り始めた頃である。Kokeshi wikiには、その43年に鹿間時夫氏が佐久間七郎のこけしを手本として、こけし製作を行ったが成功とは言えなかったと記載されている。さて、本項のこけしであるが、頭は縦長のラッキョウ型とも思え、目は下瞼が長い湊屋の潰し目を連想させる。表情の雰囲気的には七郎というより、米吉に近い感じである。写しとは言えないまでも、湊屋のこけしを参考にして作ったこけしと言えるだろう。カセなど未完成な部分もあり、そのまま終わってしまったのは残念である。

Shinoki_utushi_hikaku

こちら、右は柿崎文夫さんの善吉型で43年の頃のもの。柿崎さんの初期のこけしにも鹿間氏が大いに関わっている。この2本のこけしで、胴の太い赤・紫・緑のロクロ線が同じように描かれているのは興味深い。

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