第347夜:周辺のこけし(大滝武寛)
「木の花」の第21号から29号までに「雑系こけしの魅力」として、それに該当する工人とこけしが紹介されているが、それらは白畑重治、柏倉勝郎、阿部常松と常吉、伊豆定雄、小椋千代五郎、磯谷直行、樋渡治一であり、いずれも今ではメジャーな工人として知られている。昨夜の海谷周松にしても今夜紹介する大滝武寛にしても、それらの工人に比べれば活動期間も短く残るこけしも少なく本格的な工人とは言えないかも知れない。今回、ヤフオクを介して出品されたコレクターは戦前にそのような工人に目を向けて収集されたということであり、その眼力の鋭さには敬意を表したい。最初は「木の花」に合わせて「雑系」としてみたが、何となくそぐわないので、各系統の本流から外れたところで作られているという意味で「周辺のこけし」としてみた。口絵写真は武寛(大)の表情である。







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