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第374夜:「ミラノ伝統こけし展」の返礼こけし

Milano_kokeshi_naomiti_kao 昨年10月から12月にクラウドファウンディングにて資金を調達し、今年の5/18~6/2までイタリア・ミラノMUDECにて、ミラノ伝統こけし展「こけしー東北の伝統的な職人技」を開催したミラノ伝統こけし展実行委員会から、返礼のこけしが送られてきた。クラウドファウンディングでは出資金の額によって幾つかのコースが設けられており、筆者は桜井昭寛・尚道の師弟コンビコースに申し込んだため、両工人のこけしが送られてきた訳である。今夜は、そのこけしを紹介したと思う。口絵写真は、尚道さんの返礼こけしの表情である。

 

ミラノ伝統こけし展には、櫻井親子のほか、鈴木明・敬親子と早坂政弘さんの5人が参加し、それぞれが本展のために特別に作製したこけし2本を含む5本のこけしを出展した。出展こけしについてはこちらを参照されたい。なお、8/20~10/27まで、仙台のカメイ美術館にて記念報告会(仮)が開催されるとのことである。

Milano_kokeshi_henrei

送られてきたのは、このようなものである。櫻井親子のこけし2本と出展こけしの写真を中心とした記念誌である。

Milano_kokeshi_akihiro

こちらが、櫻井昭寛さんのこけし。7寸。戦後の健三郎がよく作った細胴の健三郎型である。

Milano_kokeshi_naomiti

こちらが、櫻井尚道さんのこけし。6寸5分。宮城県加美町の旧家で発見された鳴子こけしの祖型とも思える古作こけしの復元作である。

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コメント

こんにちは国恵さま 尚道さんの頭部の描彩、古い山ノ目のこけしと全く同じですね…。

しょ〜じ様
こんばんは。
「山ノ目」のこけしは分からないのですが…?
どのようなものなのでしょうか?

宮本惣七です。

しょ〜じ 様
ああ、惣七でしたか。
一ノ関こけしは外鳴子に分類されているようですが、
鳴子の又五郎より前から作られていた可能性もありますね!

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