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第378夜:友の会の拾い物(岸正規の正男型)

Masanori_masao_kao 東京こけし友の会の8月例会は、頒布を中心とした特別例会であった。そのため、毎月の例会より頒布品の数も多く、見るべきものも多く楽しめた。保存状態の良い中古品が多く、しかも安価で出品されているため、これまでに入手し損なっていたものや、手持ちの状態が良く無いものを入れ替えるには良い機会であった。本作はワンコインのコーナーから見出したもの。岸正規さんのこけしである。口絵写真は、その表情である。

Masanori_masao_2men

こちらが全体像である。大きさは8寸6分。胴底に「平成二年十月」の書き込みがあるが、30年近くも経つのに今作ったばかりかと思えるような保存の良さである。前所有者に感謝したい。胴底には「写し」との書き込みもあり、本作が父正男のこけし(戦前)の写しであることが分かる。頭頂部が扁平な形の頭が特徴的なこけしである。この写しに似ている正男こけしはこけし辞典(同Wiki)には見当たらないが、国恵志堂コレクションの中に同型の正男こけしが既に存在する。

Masanori_masao_hikaku

正男のこけし(左)は第848夜で紹介したこけしで、大きさは尺2寸の堂々たる作品である。角張った頭に太めの胴、胴下部には鉋溝が一本入っている。その鉋溝とロクロ線の間には土玻と思われる赤の波線が入っている。胴模様は上が横菊で下が正面菊の菱菊模様、胴の両側には蕾が描かれている。上下の菊花の間を埋める様に一面に描かれた沢山の茎葉は、金太郎系列の特徴を良く表している。こうして比べて見ると、正規作は正男作を実に良く写しているのが分かる。

Masanori_masao_atama_hikaku

両者の頭頂部を比べてみた。前髪の形と水引きの様式にやや違いが見られる。

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