第402夜:今年最後の産地巡り
19日から一泊で鳴子に行ってきた。今年こけしを作って頂いた工人さんに年末の挨拶を兼ねて、こけし制作のお願いである。これまで鳴子へは日帰りで行くことが多かったが、駅近くに大江戸温泉物語の「ますや」が開業してからは単身でも泊りでの訪問が楽になった。鳴子に行ったからにはやはり温泉にゆったりと浸かりたいものである。初日は午後に鳴子着、大沼秀雄・秀顕さんの所に寄って挨拶をしてから正吾さん宅へ送ってもらう。2日目は先ず大沼秀則さん宅に行き、そこから柿澤是伸さんの工房へ。さらに松田大弘さんのお店へと足を延ばす。その後、こけし館へ行くつもりが、気が付いたら外は雪が舞っていた。仕方なく、こけし館を諦め大弘さんに駅まで送って貰い、蕎麦で遅めの昼食をとった。口絵写真は、正吾作、福田良助写しの表情である。
大沼秀雄さん(89歳)。こけしは作らないがまだまだ元気で色々とお話ができる。松一さんが亡くなったので正吾さんと共に鳴子の最長老になった。週に2回デイサービス(水・土)に行くので、訪問する時は要確認。
高橋正吾さん(89歳)。翌20日が誕生日だったので、これが80歳代最後の写真である。こけしを、しかも面倒な写しを今なお作って貰えるのが何よりも嬉しい。90歳のこけしをお願いしてきた。
こちらは、大阪こけし教室のN氏からの依頼で作ったという福田良助の写し15.5cm(原はらっこコレクション)である。
大江戸温泉物語「ますや」。ビジネスホテルのようなシングルルームがあって、夕食・朝食は盛沢山のバイキング料理、もちろん露天付大浴場もある。これで8千円台の料金。鳴子の定宿になりそうだ…
大沼秀則さん。来年は、「鳴子まつり横浜展」(横浜人形の家)に久し振りに実演で来られる。
柿澤是伸さん。「鳴子まつり横浜展」には来られないが、3/10からの千葉そごうには例年通り実演に来られるとのこと。
松田大弘さん。来年は「鳴子まつり横浜展」と友の会の新年例会(1/26)に招待工人として来られる。
大弘さんの幸八アレンジ型。幸八の目に眼点があったらと考えて作ったとのこと。胴模様は幸八の妻女つるよのものを参考に描いたとのこと。髷付き細胴で、眼点入りの一側目が瑞々しい。
鳴子駅前の蕎麦屋で遅めの昼食。ここの山菜蕎麦は具が多くてとても美味しいのだが、今回は舞茸天ぷら入り山菜蕎麦がメニューにあったので迷わず注文。大きな舞茸が絶品だった!!
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