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2020年2月

第418夜:再会した希三こけし

Kizo_tuzuki2_kao安倍首相の小中高校の休校要請で日本国中が混乱している。一億総自粛といった雰囲気が広がり、人が集まる行事は一斉に中止や延期となっている。22日からこけし展「こけしⅡ 遠刈田と土湯・中ノ沢」が始まった天理ギャラリーも3/15まで休館となってしまった。また、毎年3月に千葉そごうの「宮城県の観光と物産展」に出展している柿澤是伸さんも今年は出展しないとの連絡があった。抵抗力の弱くなった我々高齢者は、家に籠ってひたすら新コロナウィルスが鎮まるのを待つしかないか…。さて、昨夜紹介した岸正男のこけしと一緒に、大沼(後藤)希三のこけしも譲って頂いた。希三にしては珍しい重ね菊の胴模様で、都築コレクションの写真で見たものであった。その写真にはもう1本同じ大きさの希三こけしが載っており、それは数年前に入手していた(第900夜で紹介)。すなわち、今回その2本のこけしが我が国恵志堂にて再会した訳である。口絵写真は今回入手した希三こけしの表情である。

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第417夜:岸正男の「原」こけし

Masaok_senzen_kao 昨日、安倍首相より新型コロナウィルス対策の緊急要請があり、ここ一二週間が正念場という状況を迎えたようだ。早速、各種のイベントやスポーツの中止、学校の休校が続々と発表されている。さて、第378夜で岸正規の正男型を紹介したところ、こけし談話会で先輩から正男の「原」ではないかと思われるこけしを見せて頂いた。一見して「原」の可能性が高いと判断して所望してしまった。そして、友の会2月例会の帰りにひやねに寄った折、先輩からこの正男のこけしを譲って頂くことができた。帰宅して、早速正規のこけしと比べるとどう見てもその「原」と思わざるを得なかった。今夜は、そのこけしを紹介したい。口絵写真は正男こけしの表情である。

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第416夜:友の会2月例会(R2年)

2002reikai_tadao 昨23日(日)は東京こけし友の会の2月例会があった。新型コロナウィルスの影響で多くの人が集まる会合は自粛されることも多く、友の会の例会も心配されたが、会場に大型換気装置を導入し、受付には洗浄用のアルコールも配備して開会された。海外や沖縄という遠方から来られた方もあり最終的には58名の参加者があり、この時期としては盛況の中で会を終える事が出来た。また、直ぐ近くの天理ギャラリーで現在開催されている「こけしⅡ 遠刈田と土湯・中ノ沢」展の紹介に学芸員の方の挨拶があった。例会ギャラリーは目黒幹事の土湯系篠木工人のこけしの話。新品頒布は6工人。今回は「特別頒布」として大沼秀顯工人の岩太郎写し(初作)20点が頒布され、大好評の内に早々に完売となった。抽選こけしは無かったが、入札こけしには面白いものも多かった。第二部では、秋田県こけし展やWAZA2020の紹介、また会員の中山平訪問記(上野工人)など興味をそそる話があった。最後に、大物こけしをジャンケンで配布して閉会となった。口絵写真は、筆者が受け取ったおみやげこけし。

 

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第415夜:昭二の岩蔵型の軌跡

Syo2_iwazo_s30_kao 戦後の鳴子こけしで桜井昭二は岩蔵型の第一人者である。しかし、昭二の岩蔵型への取り組みについては、文献などでは昭和25、6年頃より始めたとあるものの、その当初のこけしについての紹介は見当たらない。国恵(筆者)も昭和33年作までは現物で遡れたが、それ以前のものは分からないでいた。今月初め、ヤフオクに昭二の岩蔵型らしきものが出品され、他に誰も応札する者が無く、出品価で入手することができた。送られてきたこけしを見て、初期の岩蔵型と思われるので紹介したい。口絵写真はその表情である。

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第414夜:シネコン「八甲田山」と津軽こけし

Tetunori_sakai_kao 昨11日(祝)夕刻より、渋谷Bunkamuraオーチャードホールにてシネマ・コンサート2020「八甲田山」を鑑賞してきた。このシネマ・コンサートは映画の「八甲田山」をオーケストラの演奏で上映するものであった。この「八甲田山」という映画は筆者の最も好きな映画で、色々と縁深いものでもある。「八甲田山」は作家新田次郎原作の「八甲田山死の彷徨」を映画化したものであるが、大学の先輩でもある新田次郎は山岳小説を得意とした作家で、筆者はその全集を今も書棚に並べているほど熱中した。「八甲田山…」は1971年に刊行されたもので、それは大学2年の時であった。その前年に筆者は自転車で東北地方を縦断しており、その計画の段階で明治35年厳冬の八甲田山中で起こった雪中行軍遭難の悲劇を知ることになった。その東北縦断自転車旅行が筆者のこけし収集の始まりでもあった。その「八甲田山…」が映画化されたのは1977年。過酷な現地撮影と大掛かりな宣伝もあって、映画「八甲田山」は空前の大ヒットとなり、筆者ももちろん、その雄大な画面と哀愁に満ちた音楽に酔いしれたのである。それから40年以上の月日が経ち、映画の画面はリメイクされ、それにオーケストラの演奏を付けたのが、このシネ・コンサート「八甲田山」である。昨年初演があり、今年はその再演ということであった。映画の中では主題の八甲田山のほかに津軽富士と呼ばれる岩木山もその秀麗な姿を現しており、こけしは奥瀬親子のものを取り上げてみた。口絵写真は鉄則の初期盛秀写しの顔である。

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第413夜:迫力の伊之助こけし

Inosuke_gokubi_kao 最近では古品こけしはヤフオクに出ることが多く、どんなものが出てくるかは楽しみである。しかし古品は価格も相応のものであり、入手には十分な吟味も必要となってくる。さて、肘折系の斎藤伊之助のこけしは多くは残っていないようだ。国恵志堂もなかなか入手する機会に恵まれなかったが、3年程前にようやく手にすることが出来、それ1本で十分満足していた。ところが、1月末に締め切りを迎えたヤフオクに保存状態のとても良い伊之助が出ていた。その伊之助は手持ちの伊之助と比べて眉・目に迫力があり、思わず惹き込まれてしまった。久し振りに何としても欲しいという欲求に駆られ、当然のように値が上がる中、費用の算段をして何とか入手することが出来た。今夜はそのこけしを以前からある伊之助と並べて紹介したい。口絵写真は、その表情である。

 

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第412夜:こけし談話会(大野栄治)

2002danwa_s3_kao 昨9日(日)は東京こけし友の会の「こけし談話会」があった。新型コロナウィルス拡散が危惧される中、また湯沢の犬っこまつり(秋田県こけし展)とも重なったためか10名の参加者であった。それでもテーマである大野栄治のこけしは弥治郎時代の作から戦後まで各年代の秀作が揃い、見応えのある談話会となった。口絵写真は弥治郎時代の大野栄治の表情である。

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第411夜:蔦文男のこけし

Tfumio_sakuzo_kao 横浜沖に停泊中の超大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」から、新型コロナウィルスに感染した乗客が10名見つかり、感染の広がりが懸念されている。さて、最近ヤフオクにはこけしが纏めて出品されることも多く、中に欲しいこけしがあると一括して入手することになる。そうしたこけしの中に思いもかけず面白いこけしが見つかったりすると、何か得をしたよう気持ちになる。第403夜で紹介した小林清さんの源三郎型もそんな1本であった。先日、暫く前に纏めて入手したこけしを整理していて、保存の良い蔦文男のこけしが目に入った。暫く眺めていると同じようなこけしがあったような気がして来た。それは1年程前に入手した蔦作蔵のこけし(第338夜で紹介)であった。今回はその文男のこけしを紹介する。口絵写真はその表情である。

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第410夜:大弘さんの初見・民之助合作写し

Tomohiro_gasaku_kao 昨年5月に鳴子を訪問した際、松田大弘さんには2本の古作(庸吉、初見・民之助合作)の写しをお願いしていた。その後、戦前の民之助を入手したことから、合作の写しは取り止めとなっていた。25日に人形の家で大弘さんに会った時に、合作の写しを作って友の会の新年例会用に送ったという話を聞き、例会で見るのを楽しみにしていた。26日の例会当日、大弘さんの頒布品は、初見写し、庸吉型のほかに、この合作写しが10本並んでいた。大弘さんが頑張って作ったというだけあって、なかなかの出来栄え。「原」を持っているのにその写しを持っていないというのでは話にならず、これは何とかして入手しなければと思った。新年例会での頒布品の販売は抽選制で最初は1本のみ選べる。進矢さんや春未さんなど人気工人の作品もあったためか、抽選順は早くなかったが、合作写しでは2番手くらいで何とか入手することができた。今回はそのこけしを紹介したい。口絵写真はその表情である。

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