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2020年4月

第445夜:三起子さんの初期こけし

Mikikon_h2204_kao 先月(3月)の26日に出掛けたのを最後に公共交通機関を使った外出を控えてから約一か月、コロナ禍でひたすら家に籠った4月も今日で終わる。しかし、感染拡大の終息は見込めず、あと一か月は緊急事態宣言が続くようである。今日は、本来なら診察と薬を貰うために病院に行く予定日であったが、横浜から東京を横切って埼玉まで行くのは、不要不急ではないとは言え流石にリスクは避けられず、電話で薬を出して貰うことに変更した。さて、友の会の例会も休会、こけしのイベントも中止、産地訪問もままならぬ中、こけしの収集活動はヤフオクに頼っている。幸い、古品から中古の秀作まで面白い作品が出てきており楽しみでもある。先日も野地三起子さんの初期と言われる作が出品され、今までのイメージと異なる出来栄えから入手した。今夜はそのこけしを紹介したい。口絵写真はその表情である。

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第444夜:おみやげこけしあれこれ(変わりもの)

Omiyage_kokeshi_jinhara_kao おみやげこけしの3回目である。最近のおみやげこけしでは、3.5寸(1月は4寸)のこけしを胴模様や型を変えて3~4種類くらいを作ってくれることが多い。中には全部違った型・模様で数十本を作ってくれたりとか、変わり形を入れてくれたりする工人もいる。また、最初の頃はこけしだけでなくエジコなども入っていた。定寸の場合だとちょっと頭を傾げて入手を戸惑うようなものでも、小寸でしかもおみやげこけしであれば拘りも少ない。今夜はそんな、おみやげこけしの代わり種を紹介しよう。口絵写真は陳野原幸紀さんの帽子こけしの表情である。

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第443夜:おみやげこけしあれこれ(誰が一番)

Omiyage_kokeshi_keiji_eijiro さて、今夜も友の会のおみやげこけしの話である。長いことおみやげこけしの頒布をやっていると、同じ工人のこけしが何回もおみやげこけしになることもある。3.5寸から4寸の大きさに限定され価格も程々で、しかも100本近い量があるために敬遠される工人も少なくないようだ。とは言え、頒布は毎月と言うことで頒布担当の苦労は並大抵ではない。場合によっては例会に間に合わないようなこともあり、そういう時に急遽お願いすることもある。そうしてお願いしながら頒布した結果、昭和57年1月から令和2年2月までで、最多の頒布は蔵王系の田中恵治さんで6回であった。今夜はそのこけしを紹介しよう。口絵写真は、恵治さんの最初のおみやげこけしである。

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第442夜:おみやげこけしあれこれ(大と小)

Omiyage_kokeshi_koretaka_kao コロナ禍のために、東京こけし友の会の例会も3月より休会が続いている(4月、5月も休会)。そのため例会出席者に配布される「おみやげこけし」も止まってしまっている。友の会のおみやげこけしは昭和57年から始まったのであるが、今のように新年例会は4寸2本、その他の月例会は3.5寸に統一されたのは平成3年になってからである。それ以前は、大きさは各工人に任せていたため様々な大きさのおみやげこけしが作られていた。今夜は、その中から大きいものと小さいものを紹介しようと思う。口絵写真は一番大きなおみやげこけし(柿澤是隆作)の表情である。

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第441夜:この箱は何…?

Omiyage_kokeshi_box 緊急事態宣言の期間中(5/6まで)は、毎日本ブログの更新を続けようと勇んでいたが、早くも題材に事欠くことになってしまった。そこで少し視点を変えてみることにした。今夜の口絵写真は宅急便の箱が1つだけ。さて、中には何が入っているでしょうか? こけしを集めていて、その保存で苦労することは多々ある。最たるものは保存場所であろう。専用のこけし部屋はコレクターの憧れであるが実現はなかなか難しい。本棚のような棚に並べて飾るくらいが良いとこで、残るものは段ボール箱などに入れて押し入れに仕舞ったり、場所がなければ部屋の片隅に積まれていたりする。しかし、一旦箱詰めするとそのまま長期間置かれることも多く、それが取り返しのつかない事態になってしまう恐れも多い。今夜はそんな話である。

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第440夜:高橋正子のこけし

Masakot_h7_kao 最近は殆ど家に籠りっぱなしで、必然的にヤフオクを覗く機会が多くなっている。先日も出品作を眺めていると、3本纏めて出品されている中にキリっとした表情のなかなか良い鳴子こけしがこちらを見ていた。工人名は高橋正子となったいた。昨夜紹介の高橋盛の長女である松子の長女、盛の孫娘ということになる。義一さんのお姉さんである。「高勘」ラブの国恵であるが、正子さんのこけしについては殆ど記憶になかった。kokeshi wikiやガイドブックで調べてみると、正子さんは昭和20年の生まれということで、盛一家が秋田に居た時の誕生であった。一家は23年に鳴子に帰り、正子さんは40年に伯父盛雄さんの弟子である高橋輝行さんと結婚した。昭和54年頃からは輝行木地に描彩したこけしを作っている。口絵写真は今回に入手したこけしの表情である。

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第439夜:盛の謎の水引

Sakari_s28_kaoいよいよGWが始まる。しかし今年はコロナ禍で行楽は自粛だ。ひたすら「ステイホーム」に徹しよう! さて、先日のヤフオクに保存状態の良い高橋盛のこけしが出品されていた。「高勘」こけしには目の無い国恵なので当然チェックの対象であり、取りあえずウォッチリストに入れておいた。最初は戦後の状態の良いこけし程度に見ていたが、改めて出品写真の細部を見て「オッ! これは…」と目に留まった写真があった。それは盛こけしをほぼ真上から写したものであった。頭頂部と言えば前髪を束ねて後ろに垂らした紡錘形の黒髪と赤い水引が描かれているのだが、その水引がいつもの盛の水引とは違っていたのである。盛の水引は前髪を束ねた部分から、左右に5筆ずつ放射状に描かれるのだが、この出品作ではその5筆の内の真ん中が大きくくねっているのである。盛のくねった水引は大正期のこけしに見られる大きな特徴である。それが何故戦後のこけしに描かれているのか…。これは手元で見てみなくてはと思い、頑張って入手した次第である。口絵写真は、その盛こけしの表情である。

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第438夜:朝倉英次の古作復元

Eiji_s38_kao 緊急事態宣言が全国に出されてから2週間が経ち、自粛の成果が出てくる頃だが東京でも新規感染者の100人超えが続いている。まだまだ皆の自粛が足りないようだ。さて、大正期からこけしを作っている朝倉(佐藤)英次は正末昭初の頃に見られる一側目のこけしが素朴な味わいを持っていて評価も高く人気もあるようだ。そのため、この型のこけしを希望する愛好家も多く、妻きぬさんもその写しを作っている(第261夜参照)。今夜は、英次自身が戦後に作った自身の古作の写しを紹介する。口絵写真はその表情である。

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第437夜:新山茂のこけし

Shigeru_s15_kao 昨夜との関連から、やはり早逝してしまった新山茂のこけしを取り上げたい。こけしの世界で珍品・稀品と言われるこけしがある。種々の理由で製作数が少なかったもので、多くは戦前のものである。国恵はこけしを満遍なく集めている訳ではないので、それらのものがどうしても欲しいという訳ではないが、程々の価格で入手できるのであれば手元で見てみたい気はある。弥治郎系の新山茂のこけしもそんな1本であった。茂は久治の次男で大正9年の生まれである。尋常高等小学校を卒業の昭和10年から父久治について木地修業をし、昭和14年までこけしや玩具類を作ったという。昭和15年に軍隊に入り、19年10月30日に戦死した。従って、茂のこけしは昭和10年から14年頃までのものしか無く、残るこけしは少ない。口絵写真は茂こけしの表情である。

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第436夜:こけし界の二刀流(奈良吉弥)

Nara_kijiyama_kao 日本全体の自粛体制の中、こけし産地もすっかり落ち込んでしまったようだ。一日も早いコロナの終息を願って、「お百度参り」ではないが、緊急事態宣言の終了日(5/6)まで本ブログの更新を毎日続けたいものである。さて、昨夜の木地山こけしの繋がりで今夜は奈良吉弥を選んだ。大湯温泉の奈良吉弥は当初新型こけしの木地を挽いていたが、昭和37年に仙台の鈴木昭二と知り合ったことから、鈴木清・昭二の弟子となって本格的に木地修業を行った。3年半の後、大湯温泉に戻って地元の木地山系に倣ったこけしを作り始めた。その後、大湯温泉の小松五平の木地も挽き、昭和43年に五平が中風で倒れてからは鳴子系の五平型のこけしも作り始めた。それから僅か3年後の昭和46年に交通事故で早逝したのが何とも惜しまれる。(現時点では、五平型のこけしが手元に無いので、木地山系のみの紹介となるので悪しからず)。口絵写真は木地山系の表情である。 

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第435夜:保存の良い戦前久太郎

Kyutaroo_s10_kao 海外では新型コロナウィルスの感染拡大が一段落してきた国もあるようだが、日本では未だピークを迎えたとは思えない感染発生が続いている。特に医療関係者の感染は、医療崩壊に繋がる恐れがあり心配である。我々高齢者の出来ることは、外出自粛でひたすら家に籠ることであり、国恵としては本ブログの更新にひたすら励んでいる次第である。テーマはどうしても好きな鳴子系が多くなってしまうが、他の系統にも目を向けてみよう。今夜は木地山系の小椋久太郎である。本こけしも先日ヤフオクで入手したものであるが、その保存の良さ(特に色彩)は素晴らしく、とても戦前作とは思えない状態である。口絵写真はその表情である。

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第434夜:竹雄の草書体

Takeoo_s0_kao このこけしも整理中に出てきたもので、昨年の10月にヤフオクで入手したもの。大沼竹雄のいわゆる草書体時代のこけしである。これも保存状態が良くなかったので、本ブログで直ぐに紹介せずに仕舞ってしまったのだろう。取り出して、竹雄の草書体時代のこけしを文献等で調べたが、この形のこけしは見当たらない。この形自体は、元村勲先生蔵の岩太郎と言われた4本のこけしの中にあり、それは秀雄さん、秀顯さんが復元しているので良く見かけるものである。しかし、それ以外には見当たらない。しかも、元村蔵品は一筆目であるが、本稿のこけしは一側目なのである。口絵写真はその竹雄こけしの表情である。

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第433夜:庄七、本型で見参!

Syo7_s9_kao東京などに緊急事態宣言が発せられてから一週間以上になるが、新型コロナウィルスの感染は全国的に広がっている。このような状況を受けて、緊急事態宣言の対象地域が「全国」となった。さて、昨夜は庄七の三蔵型を紹介したが、秋保こけしの大本命である庄七の一般的なこけしについては適当なものが無く紹介に至らなかった。ここ数日所蔵のこけしを整理していて、保存状態はそれ程良くないが表情の良い庄七が出てきたので、今夜はそれを「庄七の本型」として紹介したいと思う。口絵写真はその表情である。

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第432夜:庄七の三蔵型

Syo7_2e_kao 緊急事態宣言が出てから一週間、休日の自粛は目標の80%に近いところまで行くが、平日の通勤状況にはあまり効果は表れていないようだ。今がピークと考え、これ以上の感染拡大を何とか抑えたいものだ。国恵も週に一二度、食料の買い出しに行く以外は自宅でインドア・ワークに勤しんでいる。必然的にヤフオクでこけしを見る機会も増えている次第。そんな中、先日は二重の愛らしいこけしに目が行った。菅原庄七のこけしである。庄七のこけしに二重瞼のものがあることは知っていたが、これまでは大寸のものが多く、今一つ入手には至らなかった。今回の庄七は6寸の大きさ、同じ6寸の三蔵こけしを持っているので、並べて見たいと思い入札に参加した。今夜は、その二重の庄七こけしを紹介したい。口絵写真はその表情である。

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第431夜:大沼誓の小寸2点(大正期)

Sei_taisyo_4sun_2hon 緊急事態宣言が開始されて1日目、昨日からTVはこの話題一色である。先月の26日を最後に自粛生活に入った身には、改めて何かをしなければならないということはないだろう。さて、こけし界では太平洋戦争があったために戦前のこけしは残っているものが少なく、さらに大正期まで遡ると稀品の部類に入ってしまう。こけしの一大産地であった鳴子系でもその傾向は変わらない。そんな中にあって大沼誓のこけしは大正期のものが割合知られており、古品市場でも時々顔を出す。先日のヤフオクでも、そんな大正期・誓のこけしが出品されていた。大正期の誓こけしとしては8寸強の定型、6寸ほどの地蔵型、それに4寸ほどの地蔵型が知られている。今回のヤフオクの出品には、この3種の他に4寸ほどの眉無したちこが入っており、このたちこは初見であった。今夜は、その小寸2本を紹介しよう。口絵写真は、その小寸2本である。

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第430夜:幸三郎と鉄寿(2)

Tetujyu_s11_kao 我が横浜を含め7都府県に間もなく「緊急事態宣言」が出されることになった。これから五月連休明けまで、新型コロナウィルスとの戦いが始まる。欧米のような感染爆発にならないよう一人一人が最善を尽くそう。さて、第427夜では、ヤフオクで鉄寿として入手したこけしが幸三郎作であったこと、また「ひやね」の往来入札に幸三郎として出ていたこけしが鉄寿作らしいということで応札し、落札したところまでを述べた。その「ひやね」の幸三郎(鉄寿)こけしが送られてきたので、そのこけしについて話を進めて行こう。「往来(63集)」が来た時に入札品の中に幸三郎のこけしがあるのは気が付いたが、全体的にかなり黒ずんでいるのでそのままスルーしてしまった。その後、鉄寿のこけしを調べていてkokeshi wikiに掲載されている鉄寿のこけしが「往来」のこけしに似ていることに気が付いた。外出自粛の時期でもあり現物で確認するのは諦め、一か八かの思いで入札に参加したのであった。口絵写真は、その幸三郎(鉄寿)こけしの表情である。

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第429夜:今泉源治の由吉型(3)

Genji_yoshikiti_s44_kao TVを見ていたら、露店が出て大いに賑わっている巣鴨商店街が映された。4日(土)の映像である。とげぬき地蔵尊高岩寺は毎月4の付く日が縁日になっており、そのために多くの人がやってきたのであろう。東京都全体に自粛要請が出て多くの繁華街が閑散としている中、異様な光景であった。高岩寺では毎年、朝顔と菊の季節にこけしの催しが開かれており、その都度出掛けていたので特に気になった。今年も7月と11月に開催の計画があったが、少なくとも7月の開催は難しいかも知れない。その人出を見て巣鴨商店街には多くの苦情が寄せられたようだ。さて、最近はコレクターがこけしを整理するためにヤフオクを利用することが多々あり、その場合、数本のこけしを纏めて千円程度で出品される。それらを見ていると、なかなか面白いものが含まれており、そのようなものを安価に入手することは嬉しいものだ。今夜紹介する今泉源治さんのこけしも、そのようにして入手したもの。口絵写真はその表情である。

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第428夜:33年7月の伝喜こけし

Denki_s3307_kao 新型コロナウィルスの影響で、こけしに関する行事も全く無くなってしまった。家に籠って自粛している老人コレクターにとってはヤフオクの出品こけしを眺め、時折参戦するのが唯一の楽しみになっている。今夜は、先週纏めて入手したこけしの中に入っていた佐藤伝喜のこけしを紹介しよう。伝喜のこけし(戦後)と言えば、昭和33年の作が有名で、中でも6月の復活作が評価も高い。国恵も好きなこけしの一つで、本ブログでも94夜369夜で紹介している。伝喜の33年のこけしは、6月のほか、7月、11月、12月にも頒布しているようだ。今夜のこけしは胴底の署名から7月のもの。6月作との違いを見て頂ければと思う。口絵写真は、7月作の表情である。

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第427夜:幸三郎と鉄寿

Kozaburo_ragubi_kao 志村けんが亡くなった。新型コロナの陽性が分かってから一週間であった。日本を代表する喜劇界の第一人者の急逝を残念に思うと共に新型コロナの恐ろしさを改めて認識した。志村けんは昭和25年2月20日生れ、国恵とは僅か一か月と6日違いの同学年、とても他人事とは思えない。ご冥福をお祈りしたい。さて、本日(3/31)、ヤフオクで落札した高岡鉄寿のこけしが届いた。高岡幸三郎のこけしは系統がはっきりしないものの、その切れ長でちょっとニヒルな感じの微笑みが気に入っている。幸三郎のこけしは尺物を1本持っていたが、ヤフオクに出品されたものはそれとほぼ同寸で同じ胴模様、しかも作者名は高岡鉄寿となっていた。鉄寿は幸三郎の5男であるが、こけしは鉄寿が先に作り、鉄寿が早逝したため幸三郎が引き継いで作っていた。その鉄寿という名前に引かれて入手したのだが、話は思わぬ方向に発展してしまった。本ブログは3/31に書き始めたのだが後述の理由によって、4/4の夜に掲載することになった。口絵写真はその鉄寿として出品されたこけしの表情である。

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