第444夜:おみやげこけしあれこれ(変わりもの)
おみやげこけしの3回目である。最近のおみやげこけしでは、3.5寸(1月は4寸)のこけしを胴模様や型を変えて3~4種類くらいを作ってくれることが多い。中には全部違った型・模様で数十本を作ってくれたりとか、変わり形を入れてくれたりする工人もいる。また、最初の頃はこけしだけでなくエジコなども入っていた。定寸の場合だとちょっと頭を傾げて入手を戸惑うようなものでも、小寸でしかもおみやげこけしであれば拘りも少ない。今夜はそんな、おみやげこけしの代わり種を紹介しよう。口絵写真は陳野原幸紀さんの帽子こけしの表情である。
こちらは、エジコ(ねまりこ)と細工物である。左から、渡辺恒彦の作蔵型エジコ(S60.1)、大沼秀雄のねまりこ(S62.1)、遊佐寿彦のねまりこ(S63.5)、今野幹夫の台付(H12.3)、西山敏彦の輪入り(H30.9)である。
こちらは帽子こけしである。左から渡辺恒彦(S59.5、ガラ入)、煤孫盛造(H5.11、賢治こけし)、陳野原幸紀(H24.9)、野地三起子(H28.12)である。4本中3本が土湯系というのも面白い。土湯系は変わり形に向いているのかも知れない。
東京こけし友の会の例会に出席するだけで、例会で何も買わなくてもこのようなこけしが集まってきて、年とともに労せずして立派なコレクションが出来上がるのである。ありがたいことである。
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