第442夜:おみやげこけしあれこれ(大と小)
コロナ禍のために、東京こけし友の会の例会も3月より休会が続いている(4月、5月も休会)。そのため例会出席者に配布される「おみやげこけし」も止まってしまっている。友の会のおみやげこけしは昭和57年から始まったのであるが、今のように新年例会は4寸2本、その他の月例会は3.5寸に統一されたのは平成3年になってからである。それ以前は、大きさは各工人に任せていたため様々な大きさのおみやげこけしが作られていた。今夜は、その中から大きいものと小さいものを紹介しようと思う。口絵写真は一番大きなおみやげこけし(柿澤是隆作)の表情である。
こちらが、おみやげこけしの内、大きいもの6本である。左から、柿澤是隆(6寸、平成元年1月)、佐藤康裕(6寸、平成2年3月)、奥山広志(5寸5分、昭和61年10月)、佐藤一夫(5寸2分、昭和63年1月)、小椋正吾(5寸1分、昭和60年6月)、大内信二(5寸1分、昭和61年1月)。6本の内3本が1月の新年例会用であり、新年用に大きめに作ってくれたものと推測される。6工人の内、柿澤是隆、奥山広志、小椋正吾の3工人は亡くなっており、頒布期間の長さを感じる。
次に、小さいもの5本である。左から、広井政昭(1寸8分、昭和62年12月)、阿部木の実(1寸9分、昭和62年11月)、志田菊宏(2寸、平成2年2月)、岸正規(2寸、昭和60年4月)、斎藤右内(2寸1分、平成元年、9月)。木の実さんがよく作ってくれたものだと感謝である。
大きさを比較するために、大と小を並べてみた。
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こんにちは。このところの毎日の更新、楽しく拝見しております。友の会例会用の昔のおみやげこけし、興味深く拝見しました。阿部木の実さんまでもが作ってくださっていたのですね。まだデビューしたての頃でしょうか。昔の友の会の話なども新しい会員としては興味がありますので、そういったお話も書いてくださるとうれしいです。よろしくお願いいたします。
投稿: あき | 2020年4月28日 (火) 11時45分