第448夜:春二の子持ちこけし(太胴)
先月の20日から続けていた本ブログの毎日更新は一昨日に13日間で止まってしまった。緊急事態宣言が今月末まで延長されるとの話で息切れをしてしまったのである。今日からまた改めて更新を始めるが毎日とはならないのでご了承を…。さて、国恵は入れ子こけしなどの細工物も好きでありコレクションアイテムの一つとして関心を持っている。佐藤春二はドテラの着物を着た子持ち(入れ子)のこけしを種々作っており、第926夜でその一つを紹介した。今夜は、そんな春二の子持ちこけしの内、太胴のものを紹介しようと思う。口絵写真は、中に入っている可愛い子こけしである。
こちらが、その子持ちこけしである。大きさは6寸5分(子は2寸3分)。胴が太く、それに合わせて頭も大きいため、ボリューム感に富んだこけしになっている。薄い桃色地のドテラには赤い花模様を配して華やかな感じを出している。顔は戦後30~40年代の春二の標準的なもの。中の子こけしは胴部と頭頂部にはピンクのロクロ線を引き、胴下部は赤いロクロ線で締めて、そこから真っ赤な旭菊を描いている。親が太目なためか子もふっくらとしている。着物を正面に向けると顔はやや左を向くようになっている。
こちらは、子こけしが親こけしの中に入っている状態。ゆったりとした感じである。
こちらは、第926夜で紹介した子持ちこけし(右)と並べてみた。背丈は同じくらいなので、右の方が均整がとれている。子こけしの胴の色は親こけしのドテラの色と合わせているようだ。
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