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第457夜:土湯の小寸こけしセット(野地忠男)

Noji_syosun_3hon_tocyo ここのところ土湯系こけしの話が続いているが、今夜はその発端となった(第452夜)野地忠男さんの小寸こけしを紹介しよう。野地さんは元々はサラリーマンのこけし収集家でそれが高じてこけし作りを目指し、40歳を越えてから渡辺和夫さんに師事してこけし作りを始めた異色の工人。あまり大物は作らず、定寸物を中心に土湯系として程よい大きさのこけしを各種作り、小寸物でも髷、傘、帽子冠りなど面白いものを沢山残している。今夜は、そんな中から大きさの異なる3本の坊主こけしを選んでセットにしてみた。口絵写真は、その3本を上から見たところである。頭頂部の蛇の目、前髪とカセの様式がよく分かる。

Noji_syosun_3hon Noji_syosun_3hon_yoko

こちらが、その3本セットである。左から太子型1寸9分、坊主3寸、坊主2寸3分。頭と胴は作り付けである。下瞼が長く眼点の小さな愛らしい表情のこけしで、昭和56~57年頃の作。右2本は胴が太目の三角胴で、頭が首にめり込んだような形態が玩具っぽくて面白い。左右の2本はロクロ線に明るめの赤を使っているが、中央の1本は黒ずんだ赤になっており、製作時期は多少異なるのであろう。「こけし手帖441号」の『野地忠男のこけし・研究ノート』には、これ以降の各時期の野地こけしが多数掲載されており、この3本はそれらの出発点となるようなこけしである。

 

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