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第462夜:渡辺和夫の初期こけし

Kazuos_s49_kao 6月も三分の一を過ぎた。東京では未だ10名台の新規陽性者が見つかっているが、一応落ち着いた状況で推移しているようで、東京アラートも解除されるようだ。しかし、欧米ではかなりの感染者数が出ているにもかかわらず、黒人問題で大規模なデモが行われており感染拡大が危惧される。さて、ここのところ「福寿物語」の方が忙しくて、本ブログの更新が滞っていた。久しぶりの今夜は、土湯系の渡辺和夫のこけしである。和夫は湊屋の各種こけしを復元して評価も高いが、その初期のこけしはあまり知られていない。koeshi wikiでは、和夫は昭和46年より佐久間芳雄について木地修業をし、当初は芳雄の由吉型を作っていたとある。そんな時期の和夫のこけしがヤフオクに出たので入手した。芳雄の同時期のものも出ていたが、価格が5倍もしたので諦めた。口絵写真はその和夫こけしの表情である。

Kazuos_s49_2men

こちらが、その渡辺和夫のこけしである。大きさは8寸。芳雄の由吉型自体が由吉こけしの持つ独特の味わいとは異なるため、この和夫のこけしも由吉を彷彿させるようなこけしではなく、芳雄本人型を真似ているような印象である。

Kazuos_s49_hikaku

芳雄のこけし(同時に出品されていた芳雄の写真を借用、S47年10月)と並べてみた。このよう芳雄のこけしをお手門にして作られたのであろう。赤、緑、黄を使ったロクロ線は淡く明るいパステル調で、ピカピカに磨かれているために硬質な感じをうける。

Kazuos_s49_atama_hikaku

頭部の描彩を見てみよう。細かい鱗状のカセ、鬢の上には赤2筆の飾りがあるなど、芳雄こけしの様式を継いでいるのが分る。

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