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第481夜:常吉が自ら・・・

Tunekiti_monpe_83kao 7月下旬のヤフオクで戦前のモンペこけしが出品され、モンペこけし好きな国恵は頑張って入手した。出品者にも確認して阿部常吉のこけしということであったが、一側目の常吉こけしは見たことが無く、疑問を残したまま、本ブログ(第473夜)で紹介した。その後も色々調べたが常吉作を確証できるようなものは見つからなかった。つい一週間ほど前、その常吉のモンペこけしがヤフオクに現れた。それはあたかも『そのモンペこけしは俺の木偶だ!』と常吉が自ら名乗り出てくれたようなものである。今回の出品者は前回とは別の方であり、二ヶ月ほどの間に戦前と戦後の常吉モンペこけしが出てきたのである。またしても「こけしがこけしを呼ぶ」という「こけしの縁(えにし)」を感じない訳にはいかない。口絵写真は、今回の常吉モンペこけしの表情である。

Tunekiti_monpe_hikaku

2本のモンペこけしを並べてみた。右が前回のモンペこけしで大きさは6寸5分。左が今回の常吉モンペこけしで大きさは6寸である。胴裏に署名があり83才作とある。晩年の作であり、面描の描線は細いが、愛らしいクリクリ目は疑いもなく常吉こけしである。頭に髷を付け、胴中の括れ部には緑の帯を締めた形態は、裾部の形態にやや違いが見られるがほぼ同型と言って良いだろう。襟は赤と黒で二重に描き、胸の部分には赤と緑で小さな花模様を散らしている。胴下部には緑でモンペの縦縞を入れている。左の戦後作では縦縞の中央を開いて中の赤い内着が覗いている。畳付きは台状に広がって太い赤線で締め、そこに赤と緑の二筆模様を重ねている。

Tunekiti_monpe_yoko_hikaku Tunekiti_monpe_ushiro_hikaku

側面と裏面も見比べてみよう。模様の基本構成は変わらないが、戦後の作はやはり華やかになっていることが分かり、それぞれが作られた時代の風潮が感じられて興味深い。

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コメント

二本とも常吉作との事ですが、どう観ても戦前作は常吉作とは、考えられません。
常吉周辺の作者か別人ではないでしょうか。

木童舍さま
コメントありがとうございます。
実は私もそう思っています。
一体誰なのか今は見当がつきませんが、追及が必要ですね。
何か、あったら教えて下さい。

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