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第501夜:ネットで本作り!(プレゼント:終了)

Syogo_book_cover_part 国恵(筆者)がこけし収集を始めて半世紀が過ぎた。そのちょうど半ば頃から、集まったこけしを載せた「本」を作りたいと思うようになった。そして、本を自作するためにカルチャー教室の「製本講座」で1年程学んだ。平成10年のことである。その結果として「名品の伝承」という和綴じの小冊子を作り、これは第6集まで続いた。また布製ハードカバーの本格版「福寿のこけし」と「正吾のこけし」、「お土産こけし」も製作した。しかし、全て手製の本作りは製作数に限度があり、各々20冊程を作るのが精一杯であった。そのため、希望する方々全てに配布することは出来ず、平成15年の「正吾のこけし」を最後に手製本作りは中断状態が続いていた。その間にネットで写真集が簡単に作れるようなサービスができ、それが使えないかと模索しながら時は経過していった。昨年、思いもよらぬ高橋正吾さんの急逝に接し、正吾さんの追悼写真集の作成に本格的に挑戦しようと決心した。写真集の作成を提供している業者を色々と調査し、実際にネット作成を試した結果、かなりの完成度で写真集を作り上げることが可能であることが分かった。そうして出来がったのが「正吾のこけし(追悼)」という写真集である。今夜は、その製作過程を紹介したいと思う。なお、新年のお年玉として、本ブログの読者に「正吾のこけし(追悼)」5冊をプレゼントします。口絵写真は、「正吾のこけし(追悼)」の表紙の一部である。

さて、「本作り」の手順である。

(1)編集ツール(ネット製本業者)の選定
(2)編集作業(原稿作成、写真撮影も含む)
(3)試作本の発注
(4)校正
(5)完成本の発注

先ずは業者の選定である。写真集(フォトブック)のネット製作は、写真・印刷関係の数社が提供しているが、その内容は様々である。そこで国恵が作りたい「本」のための条件を設定した。(1)A5サイズがあること。(2)頁数が多いこと(100頁以上)。(3)文章の入力が出来て、編集作業が簡単であること。(4)並みの画質で安価であること。

この条件で、数社の写真集を調べてみた。その結果として採用したのは、「しまうまプリント」である。この「しまうま」は当初は画質はあまり良くないが安価であると言われていた。その後、「しまうま」に高画質(プレミアム)版が追加され、画質でも他社と遜色ないレベルまで上がっていた。編集作業に関しては、専用のソフトをダウンロードする業者もあったが、「しまうま」はオンラインでレイアウト(写真、文章の配置パターン)を選び、そこに写真と文章を嵌め込むと言うシンプルで使いやすいのも気に入った。頁数はA5サイズで144頁まで可能であり、調査した業者の中で最多であった。また、A5サイズでの料金も普通画質では最安であった(プレミアムでは5倍程度まで高くなる)。

他社では、高画質が売り物となっていることから、先ずはテスト版を作り、それを普通画質とプレミアムの2種類で製本してみた。その結果は思わぬものであった。通常なら、画質は高い方が良いに決まっていると思っていたが、こけしの写真集では、高画質では紙の質も上がっていることもあって、つるつるピカピカ感が目立ってしまい、こけしの木製の質感が却って損なわれてしまったのである。対象がこけしの場合は、普通画質の方がしっくりして好ましい結果となった。

そのため、安価な普通画質で製本することが可能となり、最多の144頁で一冊千円で作れることが分かった。「しまうま」も含め、他社の高画質版では100頁程度で4~5千円はかかってしまう。これほどはっきりした結果が出ると、もう迷うことはなく、この「しまうまプリント」で本作りと行うことに決定した。なお、その後、名古屋こけし会が発行している写真集「わたしたちの ・・・」も「しまうま」を使っていることが分かり心強く感じた。

Syogo_book_cover

本作りのツールが決まると、次はどのように文章・写真を配置するかの編集作業に移ることになる。本を作る場合に一番大変なのはこの編集作業である。普通の写真集なら、単に写真を適当に配置すれば良いかもしれないが、纏まった「本」という形にするためには、最初の頁から最後の頁まで、そこにはストーリーに沿った流れと言うものが必要になってくる。今回の「正吾のこけし(追悼)」に関しては、以前に手製で作った「正吾のこけし」の本があるので、それをベースにして内容を纏めていった。また、表紙の写真にはこけしを使うことが多いが、今回は正吾さんのとても良い写真があったので、それを使用することにした。

Syogo_book_p2_3

本の本体は、「はじめに」と「目次」から始まり、以下は目次の内容に沿って、写真と解説文を配置していった。

Syogo_book_p6_7

「しまうま」の編集ツールでは、入れられる文章は横書きだけなので、系統図など縦書きで文章を入れたい場合は一旦印刷して写真にし、それを取り込んで必要な個所に貼る付けることになる。

Syogo_book_p30_31 

Syogo_book_p52_53

また、こけしの本であるから、こけしの写真が主体となるが、そこに工人の写真や産地の風景なども織り込むと、全体にアクセントが付いてバランスも良くなる。

Syogo_book_p38_39

Syogo_book_p84_85

Syogo_book_p130_131

こうして本体の各頁を作り上げていく訳であるが、「しまうま」の編集ツールには28種類のレイアウトがあるので、これを上手く組み合わせて、写真の大きさも変えたりしながら各頁に貼り付けて行くことで、最終的に本は出来上がった。

どんな具合に出来上がるかは、実際に完成本を見てみないと分からないので、先ずは1冊発注してみる。1冊千円で発注できるので手軽にできるのが有難い。完成品は思った以上の出来栄え。ただ、頁を入れる指定を忘れていたため、校正の時点で確認し再発注を行った。発注してから完成本が届くまで一週間もかからないのだから、便利になったものである。

 

★【プレゼントの応募方法】

 本ブログの、コメント欄からご応募下さい。

 応募者多数の場合は抽選になります。(プレゼントは5冊です)

 応募の締切は、1/25(月)です。

 

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コメント

こんばんは。
屋良と申します。
いつも楽しく拝読させていただいております。
高橋正吾工人の本のプレゼント、ぜひ応募させてください。
よろしくお願い致します。

岡と申します。
本のプレゼントに応募します。
よろしくお願いします。

依知川と申します。
本のプレゼントに応募します。
よろしくお願いいたします。

こんにちは。松本と申します。正吾工人の本のプレゼントに応募します。よろしくお願いいたします。

佐藤と申します。
本のプレゼントに応募します。

また、頒布はありますか?
抽選に外れた場合は購入を希望します。
よろしくお願いいたします。

こんにちは。小口と申します。高橋正吾工人の本のプレゼントに応募します。よろしくお願いいたします。

正吾さんの本のプレゼントに応募しますので、よろしくお願いします。

正吾さんの本のプレゼントに応募します。抽選当たりますように!

秋山と申します。
いつもとても楽しく勉強しながら読ませていただいております。
正午のこけし抽選希望いたします。(もし販売されるようでしたら購入したいです…!!)
国恵さんの福寿記事のファンでもございまして、福寿のこけしも再製作されることがございましたらぜひ、購入させていただきたいです…!
どうぞよろしくお願い致します。
どうぞよろしくお願い致します。

秋山寛さま
友の会の秋山さんでしょうか?
間違ったらごめんなさい!
福寿のこけしについても製本する予定です。
そちらは1冊では収まらず、恐らく数冊になると思いますが、
福寿こけしの全貌を紹介するものになると思います。
発刊の折は、よろしくお願いいたします。

国恵さん
はい!友の会で一度福寿のこけしありませんか…とお伺いしました秋山です!
福寿のこけし製本される予定なのですね!
大ボリュームの見込みとのことで
なおさら楽しみでございます!!
こちらこそどうぞよろしくお願い致します。

こけし千夜一夜物語Ⅱ501夜、おめでとうございます。
平成26年の時は1001夜完結記念プレゼントで国恵さん蔵票つきの正吾さんの6寸こけしをいただきました。
今回は「正吾こけし(追悼)」本ということで、勿論応募させていただきます。
しかしもう申し込みが5名を超えているので、外れた場合は「福寿こけし」本も含めて購入を希望いたします。
宜しくお願いいたします。

福島のいはたです。
『正吾さんの本』よろしくお願いします。

応募させていただきます。
よろしくお願いいたします。

こんにちは。
応募させてください。
よろしくお願いします。

『正吾さんの本』希望します。
当選しますように。よろしくお願いします。

赤堀と申します。
本のプレゼントに応募します。
よろしくお願いします。

『正吾さんの本』希望します。
いつもとても楽しく読ませていただいております。
よろしくお願いします。

本のプレゼントに応募いたします。
よろしくお願いします。

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