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第517夜:豆こけしの玉手箱(3)

Mame_syutin3_taiichiro 戦前の袖珍こけしは結局80工人分で終了となってしまい、頒布数も55組であった。これらの組み物には胴底に頒布番号のゴム印が押されているが、ゴム印の無い単品物も相当数あったようである。今回入手の豆こけしにもゴム印の無いものがあり、それらの中から「木の花」の写真と比べて袖珍こけしと思われるものを紹介したいと思う。口絵写真は、小椋泰一郎の袖珍こけしである。

Mame_syutin3_mae

こちらの6本を左から順次紹介しよう。

(2)石山三四郎<山寺>1寸5分と通常の袖珍こけしよりやや小さいが、形・描彩とも同じなので袖珍こけしと思われる。
(4)小椋泰一郎<川連>「木の花」は前垂れ模様なので模様違いか。「木の花」では『シリーズ中の白眉の一つで…胴が菊模様ならと惜しまれる』とあるが、本作はその菊模様である。
(10)村井操<大鰐>自由な庶民的持味を発揮した佳作
(46)平賀謙次郎<作並>豆でも手を抜かぬ精巧な作で、佐藤喜一と双璧
(62)小椋久太郎<木地山>表情、胴模様とも筆致は力強く、玩趣に富んだ作品
(74)松田初見<鳴子>表情も良く、おおらかなこけし

Mame_syutin3_yoko

Mame_syutin3_soko

横から見たところと胴底である。

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