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第526夜:才吉こけしを求めて…

Saikiti_60sai_kao 短期集中決着を目指した緊急事態宣言は、もろくも崩れて今月一杯延長されることとなった。各地で高齢者のワクチン接種も始まり、知り合いには接種日が決まった方もおられるが、申し込みの初日からつまずいた横浜では、まだ筆者までワクチンの通知書が来ていない。さて、鳴子系のこけしは特に意識して力を入れて集めているが、岡崎家のこけしはなかなか良品に出会わない。その最たるものの1つが岡崎才吉のこけしである。才吉は父仁三郎から木地を習った当初はこけしも沢山作ったようだが、その当時のものは確認されていない。その後は木地業は続けたもののこけしは殆ど作らず、昭和15年に鴻頒布で復活した。戦後もこけしを作っているが、復活直後の雄姿を残したものは殆ど目にしない。今回入手のこけしは戦後のものであるが、戦前の雰囲気をかなり残しており、才吉として良品の部類に入るであろう。口絵写真はその表情である。

Saikiti_60sai_2men

こちらがそのこけしである。大きさは5寸。頭はやや大きく角張り気味で、反りのない直胴が戦前才吉の風情を醸し出している。前髪大きく、鬢は外寄りで両目の間隔が大きく離れているのが特徴である。胴底には、50才とも60才とも読める筆書きがある。50才なら昭和25年、60才なら昭和35年ということになる。戦後も昭和20年代から30年代辺りまでは、このような魅力的なこけしを作っていたということか…。しかし、この手の才吉こけしさえ珍しく、戦前の鴻頒布の才吉は未だ市場で見たことがない。才吉こけしの追及はまだまだ続いて行くことになる。

Saikiti_60sai_hikaku

こちらに同型のこけしを並べてみた。左が才吉作の6寸。これまで、戦前作に一番近いものとして大事にしてきたもの。右は松谷伸吉作の才吉型6寸1分で、真ん中の本作とよく似た出来である。3本とも同じ四つ花なのも面白い。

 

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コメント

国恵志堂様

この度は素敵な御本をプレゼントして頂き、ありがとうございます。
内容も岩太郎こけしや、竹雄こけしなどの貴重な写真が盛沢山で
とても楽しく読ませてもらいました。以前頂いた正吾さん本同様
愛蔵させていただきます。

国恵志堂様

 この度は、「岩太郎家のこけし」お送り頂き、ありがとうございました。
素晴らしいこけしの数々、じっくり見せて頂きます。
拙宅の小島正こけしが郵便こけしだということもわかりました。
本当にありがとうございました。

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