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第535夜:佐竹辰吉のこけし

Tatukiti_kao 前回の更新から一か月近くも経ってしまった。その間に、東京は4回目の緊急事態宣言が発せられ、東京五輪の開会式も一週間後に迫ってきた。そんな中、緊急事態宣言の効果は未だ見られず、デルタ株拡大の勢いは増すばかりである。前回掲載以降に第一回目のワクチン接種を打ち、第2回目が昨日終わった。2回目は1回目より副反応が強いと聞いていたが、今現在、針を刺した部位の痛みは多少あるものの、その他に症状はみられないまま終わりそうな感じである。さて、この期間中にも何本かのこけしを入手しており、それらを順次紹介したいと思う。今夜は鳴子の佐竹辰吉のこけしである。辰吉は高橋亀三郎の弟子で、「高勘」で働いており、こけしも作っている。しかし、その真作はあまりはっきりせず、武蔵の古作の中に紛れているらしいという話はあるが、それもはっきりしない。今夜のこけしは、胴底に「佐竹辰吉」との橘氏のラベルが貼ってあり、真作の可能性は強い。なお、橘氏の「こけしと作者」には7寸の辰吉こけしが写真紹介されている。本作は、そのサイズ違いではないかとヤフオクの出品者(旧蔵者)である無為庵氏が「無為庵閑話」で述べているので、詳細はそちらを参照願いたい。口絵写真は、辰吉の表情である。

Tatukiti_2men

こちらが、そのこけしである。大きさは5寸。胴裾に鉋溝が1本入っており、「高亀」の小寸こけしの形態である。kokeshi wikiの「佐竹辰吉」の項に載って入る7寸こけしは頭が縦長で目が下目であり、本作と通じるところあるようだ。

Tatukiti_kao_hikaku

Tatukiti_kao_hikaku2

武蔵の古作(昭初)こけし2種とその表情を比べてみた。この比較では、武蔵の目はまろやかであどけない表情になっているが、辰吉の目は小寸ながら視線の強いこけしになっている。

Tatukiti_bin_hikaku

なお、本作では鬢の上に2筆の赤点が飾りのように描かれているが、武蔵作では鬢飾りは殆ど見られない。

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