第560夜:高橋仲代のこけし
2022年の年が明けて10日が経った。この間、新型コロナの変異種オミクロン株が急速に感染者を増やし、沖縄・山口・広島ではまん延防止等重点措置が発令された。ようやく落ち着いてきてイベント等も開かれるようになったこけし界も楽観はできない状況になりつつある。さて、今年2回目のブログ掲載には、昨年末に入手した土湯系の高橋仲代のこけしを取り上げることにした。国恵志堂コレクションの中でも太治郎型は重要な位置を占めており、その範疇のこけしとして仲代のこけしには興味を持っていた。仲代のこけしは以前にもヤフオクに出品されたが、高額の競り合いに敗れて入手できなかった。今回はほどほどの価格であり入手に至った。口絵写真は、その仲代こけしの表情である。
明治36年広島生まれの仲代は、土湯の高定商店店主の高橋定吉と結婚してこけしを知ることになった。店の商品としてこけしも扱っていたが、仕入れた治助のこけしの顔が可愛くないため、仲代自身が太治郎の顔を真似て面描を描き、店で売ったという。仲代は昭和62年まで存命であったが、こけしの製作は昭和18年頃までのようである。(以上、kokeshi wikiより)。
こちらが、本稿のこけしである。大きさは5寸7分。胴底の署名から、昭和19年1月2日と分かる。仲代こけしとしては最も遅い時期のものと思われる。頭が小さく胴長でバランス的にはあまり良いものとは言えない。木地と胴模様は治助であろうか…。しかし、面描は太治郎にかなり近づいており、十分見られるものになっている。以前ヤフオクに出たものと比べて頂きたい。
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