第563夜:高橋精志の精助型(2)
今日は節分である。豆まきには縁遠くなった老人だが今では恵方巻きの方が楽しみになっている。そして明日は立春! 本来なら心躍る季節の到来なのだが、東京の新型コロナ感染者は2万人を超え、まだまだ増加傾向である。一方、北京冬季五輪は明日が開会式、一部の競技の予選は既に始まっている。ここのところ腰痛に悩まされている筆者は、久し振りに開けた段ボール箱の中のこけしにシミが出ているのを発見し、他の箱も一斉にチェックを始めた。そんな中で未だ本ブログに出ていないこけしを見つけたので、紹介しておこう。今夜は、弥治郎系の高橋精志の精助型である。精助のこけしは好きなこけしの一つであるが、残っている数は少なく、入手は簡単ではない。息子の精志が精助型を作っているので入手した。口絵写真は、その精志の精助型の表情である。
昭和の初めからこけしを作っている精志であるが、戦前から戦後40年代にかけてのこけしは多くはなく、精力的に作り出したのは昭和44年12月に復活してからで、45年の夏頃からは精助型も作るようになった。その1つは、第649夜で紹介した。今回のこけしは、それとは別の精助型、大・中・小の3本である。
こちらが、その精助型である。左から7寸6分(大)、6寸6分(中)、4寸8分(小)である。3本とも同じ様式の精助型と思われるが、大と中・小は別々の入手である。中・小は「45.7.26」と同じ書き込みがあり、同時に入手したのであろう。精助のこけしは古武士を思わせる精悍な表情が魅力のひとつでもあるが、本3本はいずれも細い下瞼のある二側目であり、やや甘さを湛えた表情と言えるかも知れない。
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