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第568夜:新山勝祥のこけし

Katusyo_kao 昨夜は、福島県沖を震源地とする大きな地震(福島・宮城で震度6強)があり、飾り棚の扉が開かないように必死で押さえていたが、揺れがかなり激しく時間も長かったので肝を冷やした。別の部屋の棚は扉が開いてこけしが飛び出したり、扉は開かなかったものの中でこけしが倒れており、扉を開けると倒れたこけしが飛び出してくるなど、今日はその復旧作業にかなりの時間を費やすことになった。そんな中、午後になってヤフオクで落札したこけしが届いた。未だ持っていなかった新山勝祥のこけしである。ヤフオクでの出品を見て、その得も言われぬ表情に惹かれ、入手したものである。口絵写真は、その勝祥こけしの表情である。

地震の傷跡(2022.3.16)

Jishin_20220316

新山勝祥(正式には「勝洋」らしい)は新山定雄の二男で、昭和17年3月30日の生まれ。定雄は久治郎の四男で久治兄弟の末弟にあたる。勝祥は中学卒業後、一旦運送会社に勤めるが、昭和34年に父定雄に弟子入りし、木地修業を行った。勝祥がこけしを作ったのは昭和34年(17才)から35年の2年間だけだったという。従って、残るこけしは少ないと思われ貴重である。

Katusyo_2men

こちらが、今夜の勝祥のこけしである。大きさは8寸。父定雄の作る弥治郎系の標準的なこけしをそのまま継いでいるが、頭が縦に長く、表情には勝祥の個性が現れている。特に鼻の描法は独特である。

Katusyo_hikaku

定雄のこけし(右)と比べてみよう。定雄のこけしは頭が丸く、胴は普通の太さである。一方、勝祥のこけしは頬より下が細めで縦長の印象を受ける。胴も細めでスッキリしている。定雄は目が顔の下方で眉と大きく離れており典型的な愛らしいこけしとなっている。勝祥は逆に目の位置が高く眉と近接しており、大人びた表情になっている。「ブスカワ」(ブスだけどカワいい)という言葉がぴったり当てはまる。鼻と口が離れており、馬ずらとも言える。kokeshi wikiに勝祥の写真が載っているが、面長の顔はこのこけしとそっくりなのに驚いた(笑)! こけしが奥さんや娘さんに似ているという話はよく聞くが、自分に似ているというのは面白い。

Katusyo_syomei_hikaku

自署かどうか分からないが、胴底の署名である。

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