今日から6月である。ゴールデンウィーク後に危惧されたコロナ感染者の増加も一段落して減少に転じ、東京の感染者数も来週には3ケタ台になりそうな状況である。長かったコロナ禍のトンネルもようやく出口が見つかったようで明るい気持ちになっている。先日、レスリングのアントニオ猪木氏がある病気に罹って闘病生活をおくっていると聞いた。そんな矢先、野球の楽天で初代の監督を務めた田尾氏も同じ病気に罹患しているとニュースが報じた。「アミロイドーシス」という名のこの病気は多くの方々にはあまり知られていないが、アミロイドという異常淡白が体内で作られて種々の臓器に蓄積され、臓器の機能不全を引き起こすものであり、治療法が確立されていないため難病指定となっているものである。実は筆者も2008年の4月にその病気の宣告をされ地獄に突き落とされた思いをしたものである。そのことを記した第168夜では千夜一夜達成を断念せざるを得なくなった無念の想いを記している。幸いなことに筆者の場合、アミロイドの検出はその時1回だけで以降は検出されず、千夜一夜も達成し、寿命を保って今に至っていることを感謝しなければならない。当時は殆ど治療法が無かった難病であるが今では幾つかの治療法も出てきたそうなので、田尾氏、アントニオ猪木氏の回復を願っている。
さて、今夜は先日ヤフオクで入手した小松五平のチューリップ模様のこけしを紹介しよう。大正期から戦後40年代までのこけしが残っている小松五平であるが、晩年になってからは素朴で玩具っぽいこけしを作っている。こけしの胴模様には菊を代表に種々の草花が描かれるが、洋花のチューリップは珍しい。五平がチューリップを描いた訳を筆者は知らないので、お存じの方があればお教え願いたい。口絵写真はそのチューリップこけしの表情である。
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