« 2022年5月 | トップページ | 2022年7月 »

2022年6月

第579夜:昭二さんの西田型

Syo2_nishida_kao 今夜も、桜井昭二さんのこけしの話である。昨夜の民之助型から少し遅れて今回のこけしがヤフオクに出品されていた。黄胴に真っ赤な車菊が3輪、先ずはちょっと派手かとも思われる胴模様に目が行った。岩蔵型を中心に多くの型を擁する昭二さんのこけしであるが、高勘系に傾注していた筆者の蔵品には永吉型を除いてそれほど多くの作がある訳では無かった。今回の出品作は大きさ、出来栄え、保存状態のいずれもが良好であり食指を動かされたが、胴底に書かれた「西田型」という書き込みが気にかかった。そこで、西田著「原郷のこけし群」の鳴子系の頁を括ると、出品作と同じ作風の岩蔵こけしがあるではないか…。今夜はその西田(岩蔵)型こけしを紹介しよう。口絵写真は、その表情である。

続きを読む "第579夜:昭二さんの西田型" »

第578夜:昭二さんの民之助型

Syo2_tami_kao 先日のヤフオクに桜井昭二さんの珍しいこけしが出ていた。その独特の形体・描彩から、遊佐民之助型のこけしだと分かった。昭二さんの民之助型と言えば、ずーっと昔に友の会の例会で頒布されたことを思い出した。その時には購入したが、その後手放してしまい今は手元に無かった。その頒布の記事がこけし手帖に載っていたことを思い出し、手帖のバックナンバーの記事タイトルを「民之助」で検索したが見つからない。仕方なく、昭和50年代の手帖を1冊ずつ括って記事を探した。こけしの写真を手掛かりに手帖の頁を捲っていくと、ようやく昭和54年3月号に見つけた。その記事タイトルは「鈴木庸吉こけしの発見」となっている。これでは、民之助ではヒットしないはずだ。今夜は、その昭二さんの民之助型こけしを見て行きたい。口絵写真はその表情である。

続きを読む "第578夜:昭二さんの民之助型" »

第577夜:佐久間義雄(二代目虎吉)のこけし

Tora2_s34yoshio_kao 筆者がこけしの収集を始めた昭和40年代後半頃には、二代目虎吉のこけしは入手難になっており、デパート等の展示・即売会では抽選品となっていた。その二代目虎吉のこけしも今では格段に安価になっており容易に入手が可能となっている。そんな二代目虎吉こけしの中でも、義雄名義(署名)のものは依然として高値で入手も容易ではない。製作数が少ないということが大きな要因なのであろう。戦後のこけしは沢山作られたこともあって今ではその多くが安価で容易に入手できるようになったが、一部の定番こけしは相変わらず人気があって高価になっている。義雄名義のこけしもその中の一つという事が出来るだろう。口絵写真は義雄こけしの表情である。

続きを読む "第577夜:佐久間義雄(二代目虎吉)のこけし" »

第576夜:佐久間虎吉のこけし

Tora_s34_kao 土湯系湊屋の佐久間虎吉は浅之助の7男、由吉を長男とする佐久間兄弟の末弟である。名立たる兄弟の中では若いだけあって清新な魅力に溢れたこけしを作った。古い時代のこけしは不明で、残っているこけしは昭和15年以降のものが大半である。戦後のこけしは当初は世の中の風潮に乗った新型っぽい甘いこけしであった、30年代後半に入って収集家からの勧めで自身の戦前のこけしを復元して復調し、収集界に喜ばれた。先週、ヤフオクに虎吉の息子義雄のこけしが出品されていた。「義雄」署名のこけしは少なく人気もあって入札価はみるみる上がっていった。そんな折、ヤフオクには虎吉のこけしも出品されていた。義雄と同じ大きさでよく似たこけしである。即決となっていたので、少し高いとは思ったが入手した。口絵写真は、その虎吉こけしの表情である。

続きを読む "第576夜:佐久間虎吉のこけし" »

第575夜:五平のチューリップこけし

Gohe_cyurip_kao 今日から6月である。ゴールデンウィーク後に危惧されたコロナ感染者の増加も一段落して減少に転じ、東京の感染者数も来週には3ケタ台になりそうな状況である。長かったコロナ禍のトンネルもようやく出口が見つかったようで明るい気持ちになっている。先日、レスリングのアントニオ猪木氏がある病気に罹って闘病生活をおくっていると聞いた。そんな矢先、野球の楽天で初代の監督を務めた田尾氏も同じ病気に罹患しているとニュースが報じた。「アミロイドーシス」という名のこの病気は多くの方々にはあまり知られていないが、アミロイドという異常淡白が体内で作られて種々の臓器に蓄積され、臓器の機能不全を引き起こすものであり、治療法が確立されていないため難病指定となっているものである。実は筆者も2008年の4月にその病気の宣告をされ地獄に突き落とされた思いをしたものである。そのことを記した第168夜では千夜一夜達成を断念せざるを得なくなった無念の想いを記している。幸いなことに筆者の場合、アミロイドの検出はその時1回だけで以降は検出されず、千夜一夜も達成し、寿命を保って今に至っていることを感謝しなければならない。当時は殆ど治療法が無かった難病であるが今では幾つかの治療法も出てきたそうなので、田尾氏、アントニオ猪木氏の回復を願っている。

さて、今夜は先日ヤフオクで入手した小松五平のチューリップ模様のこけしを紹介しよう。大正期から戦後40年代までのこけしが残っている小松五平であるが、晩年になってからは素朴で玩具っぽいこけしを作っている。こけしの胴模様には菊を代表に種々の草花が描かれるが、洋花のチューリップは珍しい。五平がチューリップを描いた訳を筆者は知らないので、お存じの方があればお教え願いたい。口絵写真はそのチューリップこけしの表情である。

続きを読む "第575夜:五平のチューリップこけし" »

« 2022年5月 | トップページ | 2022年7月 »

最近のトラックバック

2022年8月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ