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2022年10月

第589夜:信雄さんの静助型か…

Nobuo_seisuke_kao 我妻信雄さんのこけしは筆者に遠刈田系こけしの魅力を教えてくれたこけしである。昭和40年代の末から信雄さんのこけしにのめり込んでいったので、それは信雄さんの直治型追及の歩みと重なるものであった。従って、信雄こけしイコール直治型と思い込んでいた。信雄さんの師匠は佐藤守正さんであり、守正さんは静助の息子で静助型も作っていた。従って、信雄さんも静助型を作ることは可能であったと思われるが、これまで信雄さんの静助型は見たことがなかった。先日のヤフオクに通常の信雄こけしと雰囲気が異なるものが出ており、それが一筆目であったことから静助型ではと考えて入手した。今夜はそのこけしを紹介したい。口絵写真は、その信雄こけしの表情である。

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第588夜:力さんの大正期誓型2

Tikara_sei_taisyo2_kao 先週末に昭和の巨星が2つ相次いで亡くなった。落語家の三遊亭円楽さんは昭和25年の早生まれで筆者とは一か月違いの同い年、プロレスの猪木さんは同じ難病を宣告された同病者でもある。とても他人事とは思えないお二人のご冥福をお祈りしたい。さて、国恵志堂が重点的に蒐集を行っている鳴子系こけしの中でも、大沼誓一家のこけしは特に力を入れているものの一つである。その大沼力さんの大正期の誓型に関しては第550夜で紹介した。大正期の誓こけしは結構良く知られており、中に十日月目のこけしもあり、保存は良くないが国恵志堂コレクションにも1本入っている。その十日月目の力こけしが一か月程前にヤフオクに出品された。珍しいこけしであったが人気は無いようで、出品価での落札となった。今夜はそのこけしを紹介したい。口絵写真はその表情である。

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第587夜:弘道の微笑み(誕生2)

Hiromiti_s3307taishi_kao台風が去って久し振りの好天の中、10月を迎えてこけし関係のイベントも賑やかになってきた。さて、国恵志堂の主要蒐集こけしの1つである斎藤弘道のこけしは昭和31年頃から作られているが、評価の高い弘道こけしは昭和33年7月作がその始まりではないかということを第547夜に書いた。それと同時期の7月作の弘道太子型がヤフオクに出品され、頑張って入手したので改めて紹介したい。弘道の太子型は6寸に絞って集めているので、今回はその条件にも合致し、正に待っていたこけしが手に入ったという感じである。口絵写真はその表情である。

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