第608夜:AIで「こけし」を調べたら…
ここ一か月程で注目度が急上昇し、マスコミでも盛んに扱われるようになった「チャットGPT(対話型AI)」を使って「こけし」がどう扱われているかを試してみた。これまでは、ネットの検索機能を使って「こけし」を検索すると、それが載って入る文献等の一覧が表示され、それを元に色々と調べて纏めるという操作を行っていた。それに対してチャットGPTでは、こちらの問い合わせに対して、回答を作ってくれるという点が異なっている。すなわち、こちらの問い合わせ方法に合わせて答えを出してくれるところが凄いところなのである。
このチャットGPTはパソコンやスマフォ等で使うことになるが、専用のアプリをダウンロードするのではなく、チャットGPTのサイトに登録して使用するという使用形態である。現在は無料で使用することができる。IDや電話番号などを登録する操作は英語での対応となるが、その方法に関してはネット上に色々とサンプルが載っているのでそれほど大変ではない。一旦IDを登録してしまえば、その後の使用(問い合わせと回答)は日本語で出来るので、全く問題はない。
さて、我々こけし愛好家にとっては、このAIの世界で「こけし」がどの程度認識されているのかは大いに気になるところであり、早速、このチャットGPTで調べてみた。
こちらが最初の質問(「こけし」とは何ですか)と、それに対するAIからの回答である。
画像では見難いと思われるので、下記に取り出してみる。
【質問】「こけし」とは何ですか
【回答】「こけし」とは、日本の伝統的な民芸品の一つで、木材を削り出して作られた人形のことを指します。
主に東北地方を中心に製造されており、身体の下部に重りが入っているために、上半身を揺らしながら
安定して立つことができます。
こけしは、古くからおもちゃや装飾品として愛されてきましたが、現在では観光土産やコレクション品
としても人気があります。また、各地で伝統的な柄やデザインがあるため、地域の文化や歴史を知るこ
ともできます。
まあ、こんなところが現状である。「身体の下部に…」の部分は、こけしの説明としては間違っており、起き上がり小法師のことを言っているのだろうか? しかし、「こけし」のざっくりとした説明としては、全くトンチンカンなものではないようだ。
更に、質問を続けてみた…
・伝統こけしと新型こけしの違い
・伝統こけしの系統について
・伝統こけしの有名10工人(作者)は
このように、伝統こけしと新型こけしの違いについては何とか読めるようなものになっているが、系統や有名工人のことになるともはや全く意図されないようなものになってしまった。もっとも、これはAIのせいではなく、伝統こけしに関する言葉がネットの世界に殆ど流通していないためなのである。チャットGPTを使って、こけし手帖の記事を書こうと考えてみたが、そのためには膨大な量の伝統こけしに関する言葉をネットの世界に発信しなければならないだろう。
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