第615夜:久し振りの是伸展
昨27日は、千葉そごうで開催されている是伸展に行ってきた。この時期、そごうでは毎年「宮城の観光と物産展」を開催しており、鳴子の柿澤是伸さんが常連として参加していた。しかし、新型コロナ感染の拡大により、ここ3年は出展を見合わせていた。今回も当初は不参加とのことであったが、コロナ感染の減少とそごうからの強い要請もあって直前に出展を決めたと言う。23日から30日までの開催ということで、出展されていたこけしはかなり減っていたが、新作のけさの型も若干残っており、久し振りのこけしイベントを楽しんできた。口絵写真はけさの型の表情である。
「観光と物産展」は会場全体がコロナ前と比べて縮小されており、是伸さんのスペースも以前の半分ほどであった。いつもながら初日の来場者が多く、持ってきた多くのこけしや木地製品は早々に売り切れてしまったとのこと。筆者としては色々な作品を見たかったが週明けの月曜日の来場では仕方のないこと。残っていたものを見させていただいた。従来からの伝統的な作品と今風の新感覚の作品を半々ずつ持ってきたそうだが、後者は3点しか残っていなかった。
さて、今回の目玉は新作の「けさの」型であった。勘治の姉けさののこけしは数点が残っているのみ。その内の8寸ものは大きな頭で迫力のある名品として知られている。是伸さんはコロナ前の令和元年にもこの型を作っていたが、写真による復元のため未消化な部分も残っていた。今回は、東京こけし友の会の鈴木会長所蔵の現品を実際に見て改良を加えたとのことで完成度の上がった素晴らしい作品に仕上がっていた。
高橋義一さんの同型品(左:平成18年「ひやね」での個展)と並べてみた。義一さんの作品は原こけしの持つ雰囲気を十分に再現した秀作と思っているが、今回の是伸さんの作品もそれに勝るとも劣らない出来栄えに仕上がっている。けさのの角張った頭と細い眉と太い眼の描法に苦労したとのこと。胴は白胴と黄胴の2種類を作ったそうだが、白胴は既に売り切れていた。
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