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昨夜紹介した伊太郎のこけしを入手したのはちょうど2年前の5/2。その写しを笹森さんにお願いしたのは昨年の3月に入ってからであった。伊太郎のこけしは昨夜の8寸のほかに3寸もあったので、それを入れ子にと考えていたのだが、横挽きなのでこけしの入れ子は作っていないとのこと。結局、単体で作って貰うことになった。頼んだ時点では良い材料がなかったこともあって一年ほどかかってしまった。今夜は、8寸伊太郎写しを紹介したい。口絵写真はその表情である。
続きを読む "第627夜:笹森さんの伊太郎写し(1)" »
23日、久し振りに友の会の4月例会&総会に出席して帰宅すると、弘前の笹森さんからこけしが届いていた。一年以上も前になるが伊太郎のこけしを入手したので笹森さんに写しをお願いしていた。それが出来上がったのである。その伊太郎こけしは未だ本ブログに掲載していなかったので、改めて紹介しようと思う。伊太郎は昭和7,8年から木村弦三氏の勧めでこけし製作を始めたが、昭和12年には亡くなっているので、そのこけしは少ない。
続きを読む "第626夜:伊太郎のこけし" »
最近、幸八のこけしではないかという古作こけしが発見されたという話を聞いた。鳴子の高野幸八は鳴子系の5系列のひとつ「幸八系列」の創始者で、そのこけしは米浪氏蔵の6寸ロクロ模様と3寸5分たちこが知られているくらいである。従って、新発見のこけしが幸八のものであれば素晴らしいことであり、今後の調査が期待される。幸八型は幸八系列の工人を中心に復元されており、仙台の石原日出男もその一人である。今夜は最近入手した日出男の幸八型を見て頂こう。
続きを読む "第625夜:石原日出男の幸八型(?)" »
遠刈田系の周治郎系列と言えば、直系の静助-守正はもとより、(小原)直治、直助といった名立たる工人を輩出しており、その兄寅治の息子には護、(大原)正吉の兄弟が居る。護には栄一、寛次、勝洋の3人の息子がおり、いずれもこけしを作っているが、寛次は早くに転業して遠刈田を去ってしまったため残るこけしは少ない。今夜はその寛次のこけしを取り上げてみたい。口絵写真はその表情である。
続きを読む "第624夜:佐藤寛次のこけし2" »
ここのところヤフオクでは斎藤弘道の昭和33年作など注目すべきこけしの出品が続いていた。そんな中、西山敏彦の太治郎型と思われるこけしが出品された。太治郎型に力を注いでいる筆者にとっては見逃せない作品。満を持してオークションに参加したが、2千円に満たない価格での落札となりちょっと拍子抜けでもあった。今夜はその敏彦こけしを見てみたい。口絵写真は太治郎型の表情である。
続きを読む "第623夜:西山敏彦の太治郎型" »
3月中旬に弘道の33年7月作を入手できたと喜んでいたら、それから2週間も経たない内に再び同様の弘道こけしがヤフオクに現れた。出品者は前回とは別の方である。前作とはちょっと違った感じなので、こちらも頑張って入手した。7月作かと思っていたら胴底の署名は9月18日の作とある。弘道初期の変遷の範囲が広がった。口絵写真はその表情である。
続きを読む "第622夜:弘道の微笑み(誕生4)" »
太治郎型に興味を持ち、弘道の初期作を求めてから長い時間が経った。特に昭和33年7月作は殆ど中古市場にも現れず、先輩からようやく譲って貰ったのはつい1年半程前であった。その後、昨年の9月にはヤフオクで同時期の太子型を入手し、今年の3月には古型をコレクションに加えることが出来た。「こけしがこけしを呼ぶ」と言う格言に当たったようである。今夜は、その3本目のこけしの紹介である。口絵写真はその表情である。
続きを読む "第621夜:弘道の微笑み(誕生3)" »
4月に入って最初の月曜日。新年度の始まりに米国からは大谷の第1号ホームランの祝砲が届いた。コロナ禍の中で長く停滞気味であった本ブログも、気持ちを新たにして進んでいこうと思っている。1日から始めた諒祐さんの津軽源流シリーズの続編、今夜はその3夜目(トータルでは6回目)である。口絵写真は諒祐こけしの表情である。
続きを読む "第620夜:津軽こけしの源流を求めて(諒祐6)" »
昨夜に続いて今夜も、諒祐さんのこけしである。諒祐さんは令和3年3月からこけし作りを始め、4月から一般に販売を行っている。従って未だ始めて2年ほどであるが、kokeshi wikiを見ると当初から各種の盛秀古作に挑戦しているのが分かる。さて、今回の「原」こけしは酒井利治氏旧蔵の盛秀古作5寸9分である。口絵写真は諒祐こけしの表情である。
続きを読む "第619夜:津軽こけしの源流を求めて(諒祐5)" »
今日から4月。3月中旬に開花した桜は、その後の低温にも助けられてこの週末も見ることが出来るのは有難いことである。さて、一時は先行きが心配された津軽系盛秀太郎のこけしは、美津雄さんの次男諒祐さんが製作を始めて希望の光が灯った。美津雄さんの製作も息を吹き返し嬉しいことである。諒祐さんは精力的にこけしを作っている訳ではないが、自身の感性で津軽古作に挑戦しており楽しみである。今夜は昨年末から今年にかけて製作した4足亀型の変化を見てみたい。今回も弘前のA氏ご尽力を頂いた。
続きを読む "第618夜:津軽こけしの源流を求めて(諒祐4)" »
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