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第632夜:第22回紅花の山形路物産と観光展

Naomiten2305_himedaruma 24日(水)から今日30日(火)まで、横浜高島屋で「紅花の山形路物産と観光展」が開催されていた。コロナが五類になったこともあって、各地のこけしイベントも以前のように行われるようになった。この山形の観光展には毎回、蔵王系の梅木直美さんが出店・来場しており、筆者も近いので必ず訪れることにしている。初日は混雑が予想されるため、2日目の午後に出掛けてきた。来客は少なく落ち着いて作品を見て、直美さんから話を聞くことが出来た。今夜はその紹介である。口絵写真は姫だるま。

初日の24日は開店と同時に多くの客が店に殺到し、直美さんとしても初めての体験で驚いたとのこと。周りの店の人達も、何事かとあっけにとられていたとのことであった。午前中一杯はその混雑が続き、持ってきた作品の半分以上が売れてしまったとのこと。筆者が訪れた時に、作品が少ないと感じたのはそのためであった。会期は土日も含んで未だ5日も残っており、持参した木地に描彩をして少しでも作品を増やさなければと嬉しい悲鳴で話してくれた。

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先ずは直美さん(左)と会場の全景。会場のスペースは昨年と同じであった。

Naomiten2305_mimikazari

今回の目玉として製作したという「真珠の耳飾り猫こけし」。耳の所に白玉の真珠が描かれているが、説明がないとちょっと分かり難いかも知れないと思った。

Naomiten2305_nekokokeshi

こちらは、直美さんの専売特許とも言える猫こけし各種。

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小寸こけしと独楽が中に入っている大えじこ。後方は長次郎型の髷こけし。案内の葉書には「猫の集会えじこバージョンあり」と書いてあったが、既に売れてしまっていて見られなかった。

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こちらは、傘こけし各種。猫バーションも作られていた。

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最後に珍しいこけしを紹介。胴模様の赤色がやや薄く、他の作品と違っていたので直美さんに聞いてみると、白鳥工人が使っていた紅花の染料を分けて貰って使ってみたとのこと。紅花で赤の色を出すためには大量の紅花が必要になるとのことで、染料代がかさんでしまったと苦笑して話してくれた。

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