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2023年6月

第637夜:「辞典」のこけし(佐藤菊治)

Kikuji_s10_kao 最近のヤフオクには、著名なこけしの文献に載っているこけしがしばしば出てくるようになった。こけしの図録には多くのこけしが掲載されているから、今後もこのようなことは増えていくのであろう。今夜紹介する佐藤菊治のこけしも「こけし辞典」の他に、平凡社カラー新書39「こけしの旅」にカラーで掲載されており代表的なこけしの1本に入るものなのであろう。実はこのこけしに筆者は因縁があり、そのことからも是非入手したこけしであった。口絵写真はその表情である。

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第636夜:高瀬善治のこけし(初期2)

Tzenji_shirodo_kao 高瀬善治のこけしについては、千夜一夜1の第757夜828夜にて、また千夜一夜2の第127夜で紹介している。特に828夜ではその初期こけしについて触れている。筆者は善治のこけしが好きなので機会があれば集めているが、今回のこけしは保存が良い上に幾つか気になる点が見受けられたので入手した次第である。今夜はそのこけしを紹介しよう。口絵写真は表情である。

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第635夜:我妻勉のこけし

Tutomu_jyunosuke_kao 先日ヤフオクに出ていたこけしである。一見して佐藤重之助のこけしと思ったがタイトルには「我妻勉(肘折時代)」とある。キリッとした表情に惹かれてそのページを開いて掲載された写真を見てみると、重之助こけしに酷似しているが表情の雰囲気が確かに異なる。珍しいこけしなので注視してるとかなりの人気があり価格もうなぎ上りに上昇して行った。最後は二人のマッチレースとなり何とか入手できたものの相当の高額になってしまった。今夜はそのこけしを紹介しよう。口絵写真はその表情である。

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第634夜:佐藤照雄の初期こけし

Teruo_s13_kao 長い事こけしの蒐集を続けていると、特に力を入れて集めるものが出てくるものである。筆者で言えば勘治型や栄治郎型、太治郎型などがその最たるものである。遠刈田系では直治型をよく集めたが、一筆目の静助型も気になるこけしであった。その創始者である佐藤静助は大正時代から木地挽きを行っていたが、その頃のこけしは発見されていない。昭和13年3月に福島県の曾根田(殿田)で独立開業し、高久田修司氏、深沢要氏の要請によりこけしを作り始めたが、翌14年2月に他界したため残るこけしは少ない。甥の照雄もこの時に一緒にこけしを作り始めたという。今夜は照雄の初期と思われるこけしを紹介しよう。口絵写真はその表情である。

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第633夜:「辞典」のこけし(阿部勝英)

Syoei_shikama8_kao昨1日は日本の二人のスーパースターの活躍に日本中が湧きかえった。大谷翔平と藤井聡太である。特に藤井君は20歳という最年少での名人獲得、7冠制覇を成し遂げ、将棋界に新しい歴史を刻んだのである。
さて、最近、昔のこけしの文献に掲載あるいは縁のあるこけしがネットオークションに出品されるケースが多々見られるようになった。第616、617夜で紹介した陳野原和紀のこけしもそれに充るもので「こけし辞典」に掲載されたものであった。今夜は同じく「辞典」に掲載されている阿部勝英のこけしが出品され運よく入手することが出来たので紹介したい思う。口絵写真はそのこけしの表情である。

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