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活動の大半が戦後である鳴子の桜井昭二は戦前作が残っている稀な工人でもある。14歳頃から木地挽き・描彩を始め、当初は父万之丞を模したこけしであった。戦後は伯父大沼岩蔵の弟子となり、岩蔵こけしを継承して鳴子の中心的な工人として活躍したことは周知の通りである。戦前の万之丞型は、眼点の大きな愛らしいこけしであり、kokeshi wikiにもその手の作例が載っており、同手の筆者蔵は第494夜で紹介している。ところで、先日ヤフオクに出た16才との記載がある昭二のこけしは面描の雰囲気が異なるものであり気になって入手した。今夜はそのこけしを紹介しよう。口絵写真はその表情である。
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