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第638夜:久し振りの友の会例会

Reikai2306_hati 先週の日曜日(25日)の友の会例会はコロナ禍から復帰して3回目の出席であった。前2回では特にこけしの入手は無かったが、今回は抽選順が最初になったので新品のこけしも久し振りに入手することができた。例会には吉野誠二工人が出席され、昭一師匠との昔話等を話され大いに盛り上がった。コロナ前には毎回例会報告を本ブログに掲載していたが例会出席が出来なくなってからは止まってしまっていた。その間に若手の幹事がインスタグラムに出品こけしを掲載してくれるようになり、そちらにお願いすることにした。今後は紹介したい時に随時掲載したいと思う。今夜は今例会での入手品を紹介しよう。口絵写真は中里香織工人の胴模様の蜂である。

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こちらが入手したこけしである。右端のこけしは高橋宣直工人のおみやげこけし(3.5寸)で本品を含めて4種類があった。

右から2番目の乳母車は吉野工人の力作。吉野工人は玩具類も積極的に作っており、本作の他に肘折菊が描かれたバケツもあった。この乳母車はもちろん車輪が回って動くように作られており、前方に乗った幼児には周助型の各種こけしが差込で外せるようになっている。順番が早く好きな大正型こけしが入手できラッキーだった。

その次のこけし(4寸)は中里香織工人のこけし。中里工人は土湯の岩附工人の弟子なので湊屋系のこけしを作っているが、胴模様に昆虫の絵を克明に描いているのが特徴である。胴模様に昆虫が描かれるのは戦前からあることで、岩蔵や春二は蝶を飛ばしている。また、土湯では阿部新次郎が蜻蛉などを描いている。但し、それらの昆虫はあくまで脇役の添え物であって、中里工人のように模様の中心に描いているのは珍しい。本品に描かれた蜂の描写を見ると、中里工人は本当に昆虫が好きなのだろうと思う。

後方の2本のこけしは入札品として残っていたもの。左(6寸5分)は佐藤一夫作で椿材か。右(7寸)は良子作。いずれも文吉風のこけしで大きな2輪の牡丹模様が華やかである。

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