第646夜:友の会9月例会(R5)
昨24(日)は東京こけし友の会の9月例会があった。暑さも一段落した中で、30名ほどの出席者とリモートで10名ほどの傍聴者があった。リモートでの招待工人は土湯系の近野明裕工人。午前中の用事で多忙の中、色々なお話をしてくださった。おみやげこけしは、その近野さんの4種。ギャラリーも近野さんが属する加藤屋のこけしを鈴木会長が解説された。新品頒布こけしは5工人6種類、入札こけしでは戦前の大沼健三郎が注目を集めた。
こちらが近野さんのおみやげこけし4種。右から、佐志馬型、佐志馬古型、本人型A、本人型B(金蔵こけしをアレンジ)である。
こちらは新品頒布こけし。右から瀬谷幸治工人の6寸善吉型青坊主、本田陽子工人の6寸本人型、本田英司工人の5寸功型だるま模様、田山和文工人の6寸隆蔵型、高橋宣直工人のねまりこと達磨。
本田陽子工人は英司工人の妻で、作り始めて間もなく、表情は1本1本異なって面白く、胴模様も珍しい。
田山工人の隆蔵型は2本だけ古い型(左:波状涎掛け、白抜き目)となっている。右のこけしは今風にアレンジしたものか…
入札こけし。戦前の古品は大沼健三郎と黒くなった小幡福松。戦後作では、武蔵の亀三郎型や岡崎幾雄の34年作、義雄から虎吉に署名が変わった時期の二代目虎吉、井上ゆき子の臼と杵などの珍しいものもあった。
近野さんのお話しの中で、現在修業中のお弟子さん(笹原綾さん)の紹介もあり、将来が楽しみである。
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