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本千夜一夜物語のバックアップ用にブック版を作っており、先日第14巻を発行した。その中の第466夜では友の会の10月例会(平成22年)の報告が載っている。そこには新品頒布こけしとして、荒川洋一さんの磯谷茂と氏家亥一の復元こけしが紹介されている。ともに4寸の大きさで数も少なかったが値段も相当高く入手を見送ったことを覚えている。その磯谷復元作が先日のヤフオクに出品されていた。復元作は2種あり保存状態も良いので参戦して、思ったより安価に手にすることができた。今夜はその紹介しよう。口絵写真は、磯谷復元作の表情である。
当初は「好きなものは何でも…」といった感じで闇雲に始めたコレクションも、日が経ち数が増えてくると何らかの目標を決めて集めることになる。一概に「こけしのコレクション」と言っても更に細分化された目標をたてることになる。例えば「初期作」という目標をたてたとしよう。これは本の蒐集における「初版本」に該当するものであろう。この「初期作」であるが、本と違って一本一本手作りされるこけしでは全く同じものはあり得ず、1本入手したからそれで終了ということにはならない。まして、初期作の期間がある程度長い場合には、その間に作風の変化も考えられ尚更である。すなわち、目標の中身を向上させるという作業も必要になってくるのである。今夜は「初期庫治」について考えてみよう。
盛秀太郎の戦前古作こけしには色々な模様のものが残っているが、中でも円盤から4本の足が伸びているような模様(通称4足亀)はよく知られている。この4足亀の代表は『こけし這子』に掲載されている7寸4分のこけしであろう。そして、この4足亀は、盛美津雄、奥瀬一家(鉄則、陽子、恵介)が復元を行っている。今夜は、奥瀬陽子さんの4足亀を見てみよう。口絵写真は4足亀の表情である。
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