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第663夜:友の会12月例会(3)

Reikai2312_yasu_getkao 今夜は、例会で話のあった佐藤康広さんの復元作を見て行こう。今回の報告会で、追及対象の一つとなったのは、三春町歴史民俗資料館に保管されている遠刈田系の古作こけしである。大きさ1尺1寸程で胴上部が窄まり、大きな黒頭が印象的なこけしである。東北生活文化大学と文教大学の先生方が多方面から分析を行い、そこから明らかになったことを取り入れて、康広さんの復元こけしが作られたのである。口絵写真は復元作の表情である。

Reikai2312_hokoku_gen

こちらが分析に使われた「原」こけしである。

Reikai2312_yasu_fukugen_3men

こちらが康広さんの復元こけし(筆者が入手したもの)

Reikai2312_hokoku_genkao Reikai2312_hokoku_kao9

今回、康広さんは9本の復元こけしを持参されたが、木地形態と胴の描彩はほぼ同じであるが、顔の表情は一本一本異なっており、「原」に近いものから康広さんの本人型のものまで幅広く、比較して見るのも面白かった。

また、可視光線・赤外線を用いた撮影・分析により次の2つのことが明確になったとのこと。

Reikai2312_yasu_hakken

1)首の部分に赤いロクロ線の帯が引かれている(右)
2)胴の菊花は上にも花弁がある正面菊である(左)

 

 

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