第668夜:秋山耕作のこけし(2)
鳴子の秋山耕作のこけしは、製作期間が昭和14年~16年頃までの短期間で、しかも木地:耕作、描彩:とらよ(妻)ということもあってか残るこけしは少ない。筆者も耕作こけしは1本しか持っておらず、それは第510夜で紹介した。今回、2本目のこけしを入手したので、1本目との違い等も比較しながら紹介したいと思う。
こちらがそのこけしである。大きさは6寸9分。寺方旧蔵品 (ラベルあり)である。
第510夜のこけし(右、8寸3分)と並べてみた。本作、木地は耕作であるが、違いが見られる。右作は胴に反りが殆ど無く直胴に近い。一方、左の本作は胴裾が広がった形態になっている。kokeshi wikiには、西田記念館蔵品と高井氏蔵品の2本が写真掲載されているが、左作は高井手、右作は西田手と近い形態になっている。
なお、胴底は右作は上げ底、左作は鉋仕上げとなっている。
面描も含めた頭部の描彩を見てみよう。右作は前髪の後ろに輪っか状の小さな黒髪が2つ描かれ、水引も八手の葉っぱのようで独特である。鬢飾りは星の字型。一方、左作では輪っかは無くなり、水引も一本ずつ離れている。鬢飾りは十字型である。
面描では、右作は鬢の上部が纏まっているが、左作は一本ずつ離れている。胴模様も含めて、左作の方が手慣れた感じであり、同じ16年作としても後の方ではないかと思われる
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連日の投稿ありがとうございます。
年内、楽しく観させていただきました。
来年もよろしくお願いいたします。
良いお年を。
投稿: NT | 2023年12月30日 (土) 14時59分
NT 様
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
来年は更に頑張りますので、よろしくお願いいたします。
投稿: 国恵 | 2023年12月30日 (土) 20時43分