第674夜:祐生幸兵衛型(笹森淳一)
能登半島を襲った元日の大地震&津波から一週間が経とうとしている。当初は現地の詳しい状況が分からなかったためか、その被害も小規模かと思っていた。しかし状況が分かるにつれて被害は一気に増加し、石川県の死者は126名を数え、安否不明者も200名を超えている。復旧は遅々として進まず、水や食料が被災地に届かないと報じられている。我々一般人が今出来るのは義援金を送るくらいであるが、何ともやるせない思いが募る。さて、今夜は笹森さんの幸兵衛型を見てみよう。
こちらがそのこけしである。大きさは8寸6分。平成18年5月の署名がある。昨夜の阿保作と比べるとかなり大きく感じる。「原」こけしの写真と見比べると胸部の下の白木地の部分がやや長く見える。笹森さんの幸兵衛型は定評のあるところで既に色々なものを作っている。本作も弦三の幸兵衛型であるが、頭はやや縦長であり、表情は笹森さんの顔になっている。
なお、「原」こけしのある祐生コレクションは、「木人子閑話(16)」に掲載されている。
改めて、3工人の弦三幸兵衛型を並べてみた。左から、北山盛治、笹森淳一、阿保六知秀作である。北山作は胴中の絞りが一番大きく、紫の色も明るめなので最も今風な感じがする。また、達磨絵も三者三様で赤のボカシ塗りにも違いが見られ面白い。同じ型のこけしを複数の工人がそれぞれの想いで作ったものを集めるのもコレクションの醍醐味である。
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