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第673夜:祐生幸兵衛型(阿保六知秀)

Muti_gen3kobe_kao 斎藤幸兵衛型を本格的に作ったのは佐藤善二が最初である。師匠の盛秀太郎から盛秀型の継承を許されず、新たな道を求めての事だったのであろう。その後、幸兵衛型は息子の佳樹、弟子の小島俊幸、阿保六知秀、笹森淳一、本間直子へと引き継がれてきた。しかし、善二、佳樹の弦三幸兵衛型はこれまで見たことがなく、作ったかどうかも定かではない。今夜は、阿保さんの作品である。

 

Muti_gen3kobe_2men

こちらがそのこけしである。大きさは7寸。平成13年1月、友の会の新年例会頒布品である。「原」の大きさがはっきりしないが、頭が正方形に近く、木地形態は「原」にかなり近いと思われる。但し、本作では胸部の太い赤ロクロ線の下に細い赤ロクロ線が2本引かれているが、「原」には細い赤ロクロ線は無いようである。面描も「原」に近く、品格のある表情となっている。阿保さんは幸兵衛型は各種作っているが、本作は中での秀作の部類に入るだろう。

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