« 2024年1月 | トップページ | 2024年3月 »

2024年2月

第687夜:秀則さんの誓型

Hidenori_2424utushi_kao 鳴子の大沼秀則さんが昨年9月の全国こけし祭りコンクールで上位の東北森林管理局長賞を受賞した。大沼誓のこけしは筆者が好きなこけしの一つで、その継承者である孫の秀則さんにはかねてから注目していた。工房が火災にあってその復旧に苦労していたが、受賞作は完全復活を思わせる快作であった。早速その誓型写しをお願いし、先日送られてきたので紹介したい。口絵写真はその誓型の表情。

続きを読む "第687夜:秀則さんの誓型" »

第686夜:友の会2月例会

2402reikai_hiraga 25日(日)に東京こけし友の会の2月例会があったので、その報告である。厳しい寒さの中、38名の出席があった。おみやげこけしは作並系の平賀輝幸さん(4種類)。オンラインでの招待工人は弥治郎系の上田康友さん、その関係でミニギャラリーは新山栄五郎のこけしを鈴木会長が解説された。新品頒布こけしは初頒布の大沼美咲さん始め、4工人の力作が揃った。他に中古品頒布と入札があった。

続きを読む "第686夜:友の会2月例会" »

第685夜:らっこ松之進の復元競作

Masahiro_rakkomatu_kao 昨年の12月には佐藤康広さんが、また今年の1月には早坂政弘さんが、東京こけし友の会の例会に出席され、その折にらっこコレクションに保存されている佐藤松之進の大寸古作こけしの復元作を持ってきてくれた。康広さんは大学の先生方の科学的な分析・探求に参加されて復元を行った。一方の政弘さんはそれとは別に復元を行ったものであった。そういう経緯の違いはあっても同じ松之進の古作を「原」として二人の工人が同時期に復元を行ったことは興味のあることであった。口絵写真は政弘さんの復元作の表情。

続きを読む "第685夜:らっこ松之進の復元競作" »

第684夜:佐藤文六のこけし

Bun6_s13_kao 昨夜に引き続き、今夜は佐藤文六のこけしである。文六のこけしはかなりの数が残っており、中古・古品市場でも時々見かけるが、第4期と言われる昭和16年以降のものが多いようだ。筆者は文六のこけしは小寸を1本持っていたが、やはり本格的なものを探しており、先日それに合致するものを入手できたので紹介したいと思う。口絵写真はその表情である。

続きを読む "第684夜:佐藤文六のこけし" »

第683夜:中島正のこけし

Nakatada_senzen_kao 本ブログも、その1、その2を合わせると1700夜に近づいているが、未だに取り上げられていない工人も多々あるようだ。それらの工人の多くは紹介するに足るようなこけしを持っていないという理由が多いが、持っていても偶々紹介を見送ってしまったものも多いので、気付き次第取り上げて行こうと思う。今夜は肘折の中島正。正のこけしは戦後作を1本持っていただけであったが、先日念願の戦前作を入手することが出来たので紹介しようと思う。口絵写真は戦前作の表情。

続きを読む "第683夜:中島正のこけし" »

第682夜:長次郎古作がやってきた…

Okacyo_taisyo_kao 今夜は、先日ヤフオクで入手した岡崎長次郎の小寸作り付けである。出品は古品でいつもお世話になっている童宝舎さん。「コレクション図集(こけし綴り)」(その五)に掲載されているこけしである。こけしの写真が載っている最古の文献「日本土俗玩具集」には大小2本の岡崎長次郎のこけしが載っており、その内の小寸と同手の作である。大正期の作とされるこの小寸は10本程が知られており、古品市場で見かけることもあったが入手には至らなかった。今回の作は、退色が全く無い優品で価格もそれなりで運良く入手することが出来た。

続きを読む "第682夜:長次郎古作がやってきた…" »

第681夜:新年例会(2)

Reikai2401_hayasaka_tatu 今回、招待工人として新年例会に参加された早坂政弘工人は、らっこコレクションに所蔵されている松之進の大寸古作の写しを始め、松之進型の各種こけしや磯谷直行型のこけしから小寸の新作、えじこ、干支の木地玩具など幅広い作品を持ってきてくれたので、頒布品のテーブルは新年例会に相応しく一段と賑やかになった。入札品には、こけし手帖でも応札を受け付けた古品の数々と一般の入札品が安価な価格で並んだ。例会の最後には大抽選会も行われて閉会となった。例会後の招待工人を囲む懇親会には25名が参加され、飲食とこけし談議に大いに盛り上がった。口絵写真は早坂さん作の干支の辰である。

続きを読む "第681夜:新年例会(2)" »

第680夜:賑やかさが戻った新年例会

Reikai2401_omiyage 一月の最終日曜日(28日)、東京こけし友の会の新年例会が開催された。コロナ禍が終息を迎える中での今年最初の例会で出席者が注目されたが、会場一杯の60名を超える方々が参集され、久し振りの熱気に大いに盛り上がった。招待工人は遠刈田系で近年秀作を生み出している早坂政弘さんが奥さんと一緒に参加され、出席者を喜ばせた。おみやげこけしは、その早坂さんと鳴子の柿澤是伸さん。柿澤さんは何と15種類もの力作を送ってくれた。また、恒例となっている阿部進矢さんのこけしと木地玩具を始め、人気工人の秀作がテーブルに並んだ。

続きを読む "第680夜:賑やかさが戻った新年例会" »

« 2024年1月 | トップページ | 2024年3月 »

最近のトラックバック

2025年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ