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第687夜:秀則さんの誓型

Hidenori_2424utushi_kao 鳴子の大沼秀則さんが昨年9月の全国こけし祭りコンクールで上位の東北森林管理局長賞を受賞した。大沼誓のこけしは筆者が好きなこけしの一つで、その継承者である孫の秀則さんにはかねてから注目していた。工房が火災にあってその復旧に苦労していたが、受賞作は完全復活を思わせる快作であった。早速その誓型写しをお願いし、先日送られてきたので紹介したい。口絵写真はその誓型の表情。

Hidenori_2309jyusyo

こちらが、全国こけし祭りコンクールの受賞写真。誓こけしを彷彿させる素晴らしいこけしである。

Hidenori_2401tomonokai

受賞後、友の会でもその誓型6寸を注文し、新年例会で頒布されたが、小寸にしたせいもあってか、相対的に目が大きく受賞作程の品格は薄れて可愛さが目立つこけしになっていた。こちらがそのこけしである。

秀則さんは筆者が注文したこけしの製作に既に着手している可能性もあったが、再度確認の電話を入れて、誓型の特徴である目の描き方を中央に寄せるようにお願いした。

Hidenori_2424utushi_hikaku

そうして出来上がったこけしがこちら(左)である。筆者所蔵の「原」こけし(右)は大きさが1尺。大きさと胴模様以外は受賞作と同手のこけしである。秀則さんの写しは「原」の写真から作られたので細部には違いも見られるが、ほぼ誓こけしの趣を再現できたかと思う。ただ一点、鬢が長いところが惜しかった。目の描彩に気を使ったためか鬢が疎かになってしまったようだ。誓のこけしには鬢の長いものもあり、その癖が出てしまったのかも知れない。いかにも秀則さんらしい大らかさが出てしまったようだ。

 

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コメント


  
いつも楽しく拝見しております さしつかえなければ2月27日に落札された鳴子の目尻が下がったたちこのこけしについて解説して頂きたいのですが 無理を言って申し訳ございませんがよろしくお願いいたします

ター坊 様
承知しました。
少し調べてから、紹介いたします。
暫く、お待ちください。

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