第682夜:長次郎古作がやってきた…
今夜は、先日ヤフオクで入手した岡崎長次郎の小寸作り付けである。出品は古品でいつもお世話になっている童宝舎さん。「コレクション図集(こけし綴り)」(その五)に掲載されているこけしである。こけしの写真が載っている最古の文献「日本土俗玩具集」には大小2本の岡崎長次郎のこけしが載っており、その内の小寸と同手の作である。大正期の作とされるこの小寸は10本程が知られており、古品市場で見かけることもあったが入手には至らなかった。今回の作は、退色が全く無い優品で価格もそれなりで運良く入手することが出来た。
こちらがそのこけしである。大きさは4寸7分。大正期のものとは思えない程、緑の色も鮮明に残っている。このような状態で保存していた前所有者に感謝したい。この手のこけしは「日本土俗玩具集」の他、吾八発行の「これくしょん(45号)」には8本の作品が載っており、童宝舎さんの調査では、同書の写真向かって右端のこけしが原物ではないかと記されている。
「これくしょん」掲載の8本は描彩に違いが見られ、顕著なのは重ね菊が4段と5段の二種類があるということである。本作は5段のもので、各花弁は闊達に左右に描かれ、緑の花芯が縦に打ち込むように描かれている。添え葉は3筆でぼってりと描かれ葉元は丸めてある。頭は頭頂部が平らでやや縦長、前髪から後ろに伸ばした黒髪の左右に三筆の赤い手絡を描いている。左右の鬢の間に、眉・目・鼻・口をそれぞれ墨の一筆で簡素に描いている。
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