第690夜:友の会3月例会
昨日は、東京こけし友の会の3月例会があった。桜の開花は遅れているが、38名の出席があった。お土産こけしは鳴子の吉田勝範さん、作並の平賀輝幸さんがリモートで参加され、色々なお話で会員との交歓が図られた。ギャラリーは平賀工人にちなんで会長が作並系の話をされた。新品頒布は4工人で5種類のこけし。今回より、第二部として「みんなで持ち寄り鑑賞会」が始まり、初回は佐藤文吉のこけしがテーマであった。口絵写真は文吉の第一ピーク期のこけしの表情。
吉田勝範工人のおみやげこけし4種。
新品頒布こけし。左から高橋宣直さん(本人型)、新山実さん(栄五郎型、栄助型)、三春文雄さん(治一型)、平賀輝幸さん(会長持参の謙蔵古型の復元)
リモートで参加された平賀輝幸さんと会長蔵の平賀家の古品こけし。
入札こけし。後列左から、柴崎丑次郎、斎藤源吉、奥瀬鉄則、佐藤広喜(古品)。中列左から、二代目虎吉、大内一次、横山政五郎、岩本芳蔵、奥山広三、大浦久一、高橋忠蔵、佐藤護。前列は秋山一雄。
抽選こけし。後列左から、斎藤弘道、佐藤文吉、瀬谷幸治、佐藤一夫、高橋精志。中列左から、阿部木の実、佐藤昭一、佐藤きく、遠藤幸三、我妻信雄、阿部平四郎。前列左から、本間留五郎、佐藤慶治。
第二部の鑑賞会に持ち寄られた文吉こけし。戦前作から、第一次、第二次のピーク期、それ以降のこけしとえじこが29点集まった。参加者は20名余り、文吉の全体像の話から、有志の方々の思い出など興味深く、皆さん写真を撮ったり思い思いに文吉こけしを堪能した。なお、ピークのこけしは第一次が圧倒的に多く集まり、第二次は1本のみであった。一人2本までという制限が影響したようだ。初めての試みであったが好評であり、今後継続的に行われると思われる。
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今回の例会で文吉こけしの展示があるとのことで、参加したいと思っていても、齢なもので無理であります。何の因果か文吉こけしに執着しており、他の人には足元にも及びませんが、変に気になります。先日真室川にて文吉生誕100周年の展示会があり、見に行きました。さすが地元新庄こけしの方々は素晴らしいものと感心しました。現在山形のこけし産地はこけし工人がいなくなり、そのうちこけしも消滅することでありましょう。
投稿: 平泉亨 | 2024年4月 7日 (日) 11時53分
平泉亨さま
真室川の文吉展に行かれましたか・・・
私は写真集を分けて貰いましたが、各年代の秀作が載っており壮観でした。
文吉こけしの愛好者は多く、それぞれに想いがあるようで話も弾みます。
残念なのは、文吉こけしの継承者がいないことですね。
文吉に限らず、多くの良いこけしが引き継がれないのが残念です。
投稿: 国恵 | 2024年4月 8日 (月) 20時47分