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今日20日は野球界にとって記念すべき1日となった。大谷選手がMLBで初の50-50(ホームラン50本、盗塁50個)を達成したのである。しかも6打数6安打、3連続ホームラン、10打点、2盗塁という驚愕な成績であった。さて、太治郎型こけしを纏めるために手持ちの太治郎型こけしを取り出して整理していたところ、一本のこけしが出てきた。見たところ太治郎大正期のこけしである。ところが入手の経緯が思い浮かばない。恐らく、これ一本での入手ではなく、纏めて入手した中に入っていたのであろう。弘道の太治郎写しと思っていたのであろう。ところが、このこけしをじっくり見ていて、どうも弘道作では無い可能性が出てきたのである。今夜は、その辺りの話をしてみたいと思う。
国恵志堂にとって佐藤文助のこけしは縁遠いこけしの一つであった。筆者がこけしを集め始めた昭和40年代後半、文助のこけしは丑蔵とともに遠刈田で人気絶頂のものであり、入手は困難であった。しかも戦後の文助こけしは人気とは裏腹に甘さばかりが目立つものとなっており、入手する意欲もあまり湧かなかった。その後、古品に興味を持つようになり、戦前の文助を写真等で見ることで文助に対する想いは静かに深まっていった。念願の文助古品を入手したのは平成も終わりに近づいた頃で文助39歳の逸品であった(第86夜参照)。今夜は、それとは雰囲気の異なる40歳作を紹介しよう。
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