« 第727夜:昭二永吉型の逸品 | トップページ | 第729夜:鳴子共通型 »

第728夜:2025年新春!

Bunkiti_30y_kao 明けましておめでとうございます!

関東地方は眩いばかりの初日の出で新しい年が始まった。昨年は元旦から能登半島の大地震、羽田空港での衝突事故という大惨事が発生した。被災された方々の御苦労は並大抵ではなかったと心が痛む思いである。本年は安寧の日々が続くことを祈っている次第である。本年もよろしくお願いいたします。

 

 

2025gantan_nengajyo

さて、今年の年賀状である。昨年12月の友の会例会で頒布された新山実さんの鏡餅の形と色合いに魅かれて入手、頭には柚子の替わりに名工作田栄利の組ダルマからちょうど良い大きさのものを載せてみた。

2025gantan_hatuhinode 2025gantan_hatufuji

こちらも恒例の初日の出(左)と朝日に染まる富士の姿(右)。毎年同じようなものになってしまうのは仕方なく、ご容赦願いたい。日の出の時間は7時3分であった。

2025gantan_osechi

そして、同じく恒例のお節。こちらも昨年と変わりなし。作るのは年に一回のため、レシピを見ても思い通りにはいかず、今回も思いの外時間をくってしまい、この4品でお終いとなってしまった…

 

昨年の12月、ヤフオクに10品程を纏めた出品が幾つか出ていた。古品は殆ど無かったが昭和30年代から40年代前半のものが中心であった。このような場合10品全部が欲しいということは稀で、中に2,3本欲しいものがあれば入札に参加することになり、あとは価格次第となる。

2025gantan_kokeshi

その中にこのようなこけしの出品があった。大きさは5寸から7寸、写真左から、斎藤源吉、佐藤佐志馬、阿部平四郎、小掠久太郎、佐藤文吉、大内一次、佐藤丑蔵、西山憲一、佐藤守正、高橋盛である。この中で多くの人が注目するのは佐藤文吉であろうか。他には、小掠久太郎(署名無し)や佐藤丑蔵(63歳)も気になるかも知れない。落札価は税込みで2万8千円を超えたが、3名が2万5千円越で争った。この落札価が妥当であったかどうかは難しいところか…

Bunkiti_30y_2men

文吉を見てみよう。大きさは6寸。胴底に「三十才」の署名がある。中程に段がある珍しい形態。30才といえば昭和27年頃、文吉が本格的にこけし作りに取り掛かるのは30年代に入ってからであり、昭和20年代は珍しい。前髪や鬢は小さく、小振りの二側目は可愛い。戦後の可愛いこけしの風潮を感じさせるこけしである。胴模様は肘折っぽい横菊で、下の菊はやや複雑に筆を重ねている。文吉のこけし歴の中では空白に近い時期のものであり、それだけに数は少なく、それなりの人気があったものと思われる。

 

« 第727夜:昭二永吉型の逸品 | トップページ | 第729夜:鳴子共通型 »

肘折系」カテゴリの記事

ダルマ・木地玩具」カテゴリの記事

その他」カテゴリの記事

全て」カテゴリの記事

初期作」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 第727夜:昭二永吉型の逸品 | トップページ | 第729夜:鳴子共通型 »

最近のトラックバック

2025年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ