第730夜:2025年初入手のこけし
正月七日の七草粥も終わり、世の中の活動も通常に戻った。こけしに関する活動が中心の国恵志堂では、今年最初のこけしをヤフオクで入手した。その4日、5日に落札した2本のこけしが本日届いた。弥治郎系の星博秋さんと鳴子系の遊佐福寿さんのものである。いずれも6寸程の大きさで、若干の競り合いはあったが千円程で入手できたのは幸先良い出足であった。今夜は、その2本のこけしから話を始めよう。
こちらが、星博秋さんのこけし。大きさは6寸4分。白胴の中程に2本の鉋溝が入り、その上に赤3筆の帯を描き、その上下に2筆の襟と4筆の裾を配している。手描きの古い小原こけしを再現したものである。このこけしの見所は、やはり表情であろう。顔の各パーツを上部に集中し、太目の眉と目は外上がりで迫力があり、小さな鬢を赤3筆の大きな鬢飾りが支えている。歌舞伎の見栄を思わせるような正月に相応しいと感じて応札した。写真左の小寸は本田裕輔さんの同型こけし。
こちらは、遊佐福寿さんのこけし。大きさは6寸。まるで今描き終えたかと思える極上の保存の良さに魅かれてしまった。作行きから見ると作られたのは昭和30年代の後半であろうか。60年以上も前のもので、湿気などの無い暗所にしまわれていたのであろう。保存の良さを比べるために同時期の通常のこけし(左)と並べてみた。肩の丸み等の木地形態に違いがあるので製作時期にややズレはあると思うが1,2年であろう。胴模様の楓が7筆なのはこの時期だけと思われ珍しい。
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