第758夜:友の会6月例会(R7)
一昨日(6/22)は東京こけし友の会の5月例会があった。真夏のような酷暑の中を40名程の方々が参加された。おみやげこけしは土湯の陳野原工人、新品頒布は4工人のこけしとエジコ、それに状態の良い入札品と中古こけしが並んだ。リモートでの参加工人は岡本雄さん。また今月は、大沼竹雄が戦前に行った実演のフィルム上映もあり、非常に興味深かった。第二部の持ち寄り鑑賞会は佐藤菊治で、戦前から戦後の変化を楽しんだ。口絵写真は陳野原さんのおみやげこけし。
こちらが、陳野原さんのおみやげこけし4種。右から、本人型返しロクロ線、粂松型返しロクロ線、粂松型あやめ模様、本人型。材料も異なる木材を使っており、その素晴らしい出来栄えに感嘆した。諸般の事情により、例会でのおみやげこけしは本年末で終了の予定であり、残念な想いが募る。
こちらは新品頒布こけし。左から岡本雄工人の小寸えじこ、佐藤達雄工人の6寸こけし、白鳥保子工人の三四郎型、津田隆工人の5寸こけし各種である。人気の津田工人のこけしも先月に続いての頒布で、多くの会員に渡ったようだ。
こちらは入札こけし。後列左から、盛みつお、奥瀬陽子、奥瀬鉄則、岩本芳蔵、小林定雄、佐藤丑蔵、岡崎幾雄、佐藤菊治。前列左から、盛秀だるま、伊藤松三郎、二代目虎吉(由吉型)、西山勝次、佐藤栄治、太田精二、高橋忠蔵、佐藤吉弥、高橋定助、佐藤菊治(後列との2本組)。
「陶芸家バーナード・リーチの撮影した鳴子」という戦前(1934年)のフィルムを元に、大沼秀顯さんと高橋五郎さんが解説を加えたものを、マーティ・グロス氏が編集して纏めた映像が上映された。
内容は、鳴子の大沼竹雄が木地を挽いて描彩をするところを写したものであり、当初は鳴子温泉で撮影されたものと思われていたが調査の結果、竹雄が日本橋高島屋に実演にきた時のものであることが判明した。慣れた手付きの木地挽きと車菊の描彩の見事さに感嘆の声も上がったようだった。写真左は車菊の描彩、右はマーティ・グロス氏と大沼秀顯さん。
こちらは、リモートで参加して頂いた岡本雄工人。工房の中から、工人になった経緯やこけし作りへの想いなどを語って頂いた。また、工房の中も説明していただいた。
例会第二部は、佐藤菊治をテーマとした鑑賞会。これまでの著名で人気のある工人に比べると玄人好みの工人ということもあってか、持ち寄られた作品もやや少な目であった。しかし、戦前作から戦後の作、そして「たつみ」による復元作まで幅広く集まっており、菊治のこけしの全体像を見渡すことができた。
写真左の4本が戦前の作で、昭和1桁台のものである。細身の胴に湾曲の大きな眉目は迫力があり素晴らしい出来である。写真(中)の5本は戦後昭和30年代のもので、胴が太く肩も撫で肩、面描も目が下がって愛らしさが増しているが、小さくなった目にも鋭さが残っていて、なかなかの出来であることが分かった。写真右の6本は、昭和40年代に入って「たつみ」が菊治の戦前作を本人に復元させたもの。正末・昭和の目の湾曲が少なく格調の高い作を上手く写していて評価も高い。
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