第763夜:友の会7月例会(R7)
昨27日(日)、東京こけし友の会の7月例会があった。灼熱の炎天下の中、45名の参加者があった。おみやげこけしは池内潮音工人でリモートでも参加され、お話を伺った。新品頒布は4工人。入札、中古品には良品が並び、久し振りに抽選こけしもあった。ミニギャラリーは池内工人に因んで新山福太郎のこけし。第二部では、土湯系の斎藤弘道工人の作品が持ち寄られた。口絵写真は、昭和33年9月作の弘道こけしの表情。
こちらが、池内工人のおみやげこけし4種。右から、吉紀型括れ胴こけし、吉紀型直胴こけし3種。
写真(上)は新品頒布こけし。右から丸山伸一朗(5寸、6寸)、高橋一成(米吉型)、木村敦(伝型)、小林繁男(小寸えじこ、独楽15個入り)。写真(下)はえじこの中に入っている独楽、野菜独楽始め各種の豆独楽があり、全てが良く回る木地技術の素晴らしさに感嘆。今回の一番人気であった。
入札こけし。後列左から、佐藤丑蔵、高橋忠蔵、伊藤松三郎、斎藤源吉、渡辺求、小林善作、瀬谷重治。前列左から、柴田鉄蔵、盛美津雄、高橋盛雄、二代目虎吉、斎藤弘道2本、奥瀬陽子、斎藤弘道、佐藤文吉、奥瀬鉄則、佐藤伝、高橋通。
抽選こけし。後列左から、瀬谷幸治、阿部シナ、石沢角四郎、会田栄治、渡辺恒彦。中列左から、瀬谷重治2本、大沼健三郎、作並えじこ、佐藤キク、今晃。前列は阿部進矢6本。
リモートで参加の池内潮音工人(左)とミニギャラリーで会長が解説した新山福太郎のこけし。右端は有名な「下駄ばきの福太郎」。
第二部鑑賞会は、土湯系の斎藤弘道のこけしが対象で大いに期待されたが、持ちよりは4名からの15本に留まり、参会者も15名程で少々拍子抜けの感があった。しかし、弘道の評価の高い時期のものはほぼ揃っており、満足の出来る鑑賞会にはなったと思う。
弘道のこけしは昭和50年頃を境に前半と後半に分けられる。前半は師匠正一に模倣から始まり、太治郎のこけしを元にして太治郎に肉薄した作品を作った時期で、こけし界の評価も高い。一方、後半は太治郎のこけしから一歩離れて、太治郎こけしを自分流にアレンジしたものとなっている。この時期の弘道こけしに大きな変化は無く人気もあまり無いようだ。今回の持ち寄りでも、この後半もこけしは1本も無かった。
<昭和33年作>右から、7寸(9月)、8寸(10月)、1尺3寸(10月)
<昭和34年作>右から、6寸(1月)、1尺(2月)、6寸(7月)、えじこ、8寸(8月)、8寸(35年)
<昭和42年作>大正期の太治郎こけしを復元したもの。右から、8寸(3月、ガラ入り)、7寸(9月、橋本正明氏依頼品)、8寸
<その他>右から、6寸太子型(44年)、8寸(異色作)、8寸(51年)。真ん中のこけしは目の感じから42年近辺と思われるが、前髪、カセ、胴模様とも太治郎とは全く異なる。どういう経緯で作られたのかも不明。左はこれまでの太治郎型からは大きく離れ、弘道独自の世界に入っていくもの。表情に生気なく、色調も薄く、胴のロクロ線も散漫になっている。
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