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先日のヤフオクに阿部正義さんの「打ち出の小槌」が出品されていた。正義さんの小槌はこれまでに何回か作られており、本千夜一夜でも(1)220夜と(2)220夜で紹介している。そのため国恵志堂にも1点所蔵しているが、今回の作はそれとはまた少し異なり保存状態も極めて良いため入札に参加した。こけしの蒐集は幅広く色々な楽しみ方があるが、木地技術の粋を極めたような作品には格別な趣がある。今回は運良く入手できた打ち出の小槌を紹介しよう。
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鳴子系の小松留三郎という名前は知ってはいたが、特に注目していた訳ではなかった。kokshi wikiによれば、留三郎かと言われるこけしは2本知られているが、1本は作並こけし風のものであり、もう1本は鈴木鼓堂氏旧蔵の鳴子不明こけしである。鼓堂旧蔵品は「こけし古作図譜」に掲載され、その後、無為庵コレクションに所蔵され、写真集「撰」に掲載された。そのこけしを先日紹介され、現物を見て話を聞いている内に欲しくなり、国恵志堂の仲間に入って頂くこととなった。そのこけしを紹介しよう。
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先月末のヤフオクに高橋盛の入れ子達磨が出ていた。達磨はこけし工人なら誰でも作っているが、これが入れ子となると作る工人は稀である。そもそも入れ子物を作ることが難しいのだと言う。木地物の挽き方には、ロクロの軸に対して正面から挽く「縦挽き」と横から挽く「横挽き」の2つがあり、縦挽きは入れ子に適しているが横挽きは難しいため、鳴子より北の系統の産地では入れ子物は殆ど見られないのである。口絵写真は最小の達磨である。
続きを読む "第767夜:盛の7重入れ子達磨" »
戦前の古品は古色が付いて飴色になり彩色も飛んでしまっているという定説は過去のものになったようだ。その最たるものは今から10年程前にヤフオクに出品された古品群で、約1年間に都合4回で計200本余りを数えた。内容は大正期から昭和初期のこけしが大半で、その多くが作りたてのような極美の保存状態で出品されたのである。今回の希三のえじこもそのような極美のものであり、勇んで入札に参加した。口絵写真はその表情である。
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