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第781夜:久治の戦前作(2)

Kyuji_s15_kao 今年も大晦日を迎えてしまった。本ブログは毎年30日に閉めるのであるが、昨日は納会があったため、今日になってしまった。今年も一年で50夜ほどしか進んでおらず、忸怩たる思いである。10日程前に新山久治の戦前作を入手した。久治の戦前作は1本しか持っておらず、その久治については、千夜一夜(1)の896夜(12/30)で紹介している。それから12年も経った同じ年末に2本目を紹介することになった次第で感無量である。口絵写真はその久治の表情である。

Kyuji_s15_2men

こちらがそのこけしである。大きさは1尺5分。胴底に昭和15年の記載がある。896夜で述べたように戦前この時期の久治こけしは評価があまり良く無い。しかし本作は木地形態、表情ともなかなかの出来栄えであり決して凡作とは言えない。正面やや右の部分が日に焼けて退色しているが、それほど気にならない程である。

Kyuji_s15_hikaku

896夜と同様に他の久治こけしと並べてみた。左は昭和31年作、右は昭和17年作。右作は戦前作で、面描も中央に寄っているが温和な表情になっている。左作は戦後のピーク期に近く、頭が大きく鋭い表情が魅力である。本作は左作と比べても眼点が中央に寄って眼力が強い。左作に勝るとも劣らない秀作が昭和15年頃にも作られていたことになる。久治に限ったことではないが、戦前作にはまだまだ知られていないものも多く、来年はそういうこけし達との出会いも楽しみである。

Kyuji_s15_gunzo

最後に、気に入った久治こけしを群像で並べてみた。

今年一年、更新が捗らない中、本ブログを訪れて見て頂いた皆様方に感謝致します。どうぞ来年もよろしくお願いいたします。それでは、良いお年を…!

 

 

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