第783夜:今年の初こけし(大滝武寛)
正月2日目は恒例の箱根駅伝を見物! 走路の国道1号線は家から徒歩15分程であるが、最近はTVでの観戦で済ませてしまう。それにしても今回第5区山登りで、青学が3分半もの時間差をひっくり返して往路優勝を成し遂げたのには大驚愕! これだから箱根駅伝は止められない… さて、今年最初のこけしは大滝武寛、昨年末ヤフオクで落札し、元旦早々に送られてきたものである。
大滝武寛のこけしは簡素な胴模様と愛らしいクリクリ目が気に入っていたが、高橋正吾さんにその写しを作って貰ったことで余計に愛着が増してきて、機会がある毎に入手していた。その正吾さんとの思い出は第509夜に掲載した。そこでは4本の武寛こけしを示しているが、いずれも同じ作風のもので胴裏には「出羽鶴岡住 大滝武寛作」と署名している。
一方、kokeshi wikiの「大滝武寛」の項を見ると、それらとは明らかに作行の異なる作品が載っている。今回入手したのは、そのwiki手の作品である。
こちらがそここけしである。大きさは4寸。頭は嵌め込みで回り、肩は段がない丸肩で胴下部には緑のぼかしロクロ線が入っている。胴模様は赤の楓が一葉、頭は小さな前髪に3筆の水引、小さな丸鬢と5筆の小さな鬢飾り、水平な下瞼に山型の上瞼、中に眼点を入れている。点状の鼻と赤い一点の紅口が愛らしい。署名は無い。
509夜で紹介した同寸(右:4寸)の武寛こけしと並べてみた。木地形態はほぼ同じで鳴子の高亀から仕入れたものと思われるが、肩と胴下部のロクロ線は異なっており、時期は違うのかも知れない。一方、武寛の筆になると思われる面描と胴模様の筆致は別人作を思わせる。武寛署名の右作は手が込んだ作りになっているのに対し、左の本作は簡潔に作られている。
wikiでは「参考」として、胴底に「鶴岡 大滝せつ子 昭和14、11、18」という蒐集家による記入があるこけしが載っており、武寛の生前中にも、「鳴子から木地を取り寄せ、大滝せつ子を加えた家族で描彩を行っていたのかもしれない。」と解説している。従って、右作は武寛が描彩したもの、左作はせつ子等、武寛以外の描彩によるものなのかも知れない。
« 第782夜:2026新春! | トップページ | 第784夜:秀顯さんからの初こけし »
「鳴子系」カテゴリの記事
- 第784夜:秀顯さんからの初こけし(2026.01.06)
- 第783夜:今年の初こけし(大滝武寛)(2026.01.02)
- 第779夜:友の会12月例会(R7)(2025.12.15)
- 第774夜:昭二の雄四郎型(2025.11.03)
「古品」カテゴリの記事
- 第784夜:秀顯さんからの初こけし(2026.01.06)
- 第783夜:今年の初こけし(大滝武寛)(2026.01.02)
- 第782夜:2026新春!(2026.01.01)
- 第781夜:久治の戦前作(2)(2025.12.31)
「全て」カテゴリの記事
- 第784夜:秀顯さんからの初こけし(2026.01.06)
- 第783夜:今年の初こけし(大滝武寛)(2026.01.02)
- 第782夜:2026新春!(2026.01.01)
- 第781夜:久治の戦前作(2)(2025.12.31)







右側のこけしは、3本セットで、署名は1本だけです。小箱に入っています。
投稿: 愛知の松本 | 2026年1月 5日 (月) 19時49分
愛知の松本さま
そうでしたか。
お知らせ、ありがとうございました。
投稿: 国恵 | 2026年1月 5日 (月) 20時37分