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第789夜:弘道の初えじこ

Hiromiti_s3308ejiko_kao こちらも今年になって「太治郎三代のこけし」を発行した後にヤフオクで入手したもの。こういう時期になって出てくるのは、やはりこけしの縁か…。弘道のえじこがいつから作られ始めたのか特に意識していなかったが、昭和34年のものは既に入手していた。本作は底書きから33年の作と分り、更に「初作」との記載もあることから是非とも手元で実際に見てみたいと思って落札した。口絵写真はその表情である。

 

Hiromiti_s3308ejiko_2men

こちらがそのえじこである。大きさは径7.5cm、高さ8cm、昭和33年8月22日(初作)である。頭は小さめで黒目がちの表情が可憐で愛らしい。胴は緑、赤、紫の3色のロクロ線のみであるが、線の太さと配色を変えることで単調さにアクセントを加えている。特に胴と肩の緑のロクロ線は、上から下へ太くなるようなグラデーションを加えている。

Hiromiti_s3308ejiko_naka2

そして、このえじこは初作にも拘わらず、頭は作り付けであるが、蓋付の容器型となっているのである。胴内の刳り貫きは浅めで肉厚は厚いがしっかりと削られている。

Hiromiti_s3308ejiko_hikaku

昭和34年作(右:34.7.3作)と並べてみた。右作は頭は嵌め込みとなっているが、胴は一体型である。胴は細い緑のロクロ線の上に紫の井桁模様を散らしている。肩部は太い赤ロクロ線と紫の細いロクロ線の組み合わせである。両者で胴の大きさにそれ程の違いはないが、頭の大きさは格段に異なる。

Hiromiti_s3308ejiko_pea

同時期の本型こけし(左:33.9.18作)と並べてみた。この後10月になると、弘道の太治郎型は完成期に入るのである。

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